ANAマイルを貯めるための第1歩はANAカードを作ることです。
でも、「ANAカードって種類が多くて、どれを選べていいかわからない」
という声を聞くこともあり、実際に周囲からは
「どのANAカードを作れば良い?」
と聞かれることもよくあります。
本記事では、これからANAカードを作ろうと思っている方へ、おすすめの1枚を紹介します。
ANAカードは、20種類
ANAカードを選ぼうと思って迷うのは当然です。
現在、ANAカードは全部で20種類(プリペイドカード等は除く)。
内訳は、
★一般カード 11種類
カード名 | 発行元 | 年会費 |
ANA VISA 一般カード | VISA | ¥2,160 |
ANAマスター一般カード | マスター | ¥2,160 |
ANA JCB一般カード | JCB | ¥2,160 |
ANAアメリカン・エキスプレス・カード | アメックス | ¥7,560 |
ANA JCB ZERO | JCB | ¥0 |
ANA TOKYU POINT ClubQ PASMO マスターカード | マスター | ¥2,160 |
ANA To Me CARD PASMO JCB | JCB | ¥2,160 |
ANA VISA Suicaカード | VISA | ¥2,160 |
ANA VISAワイドカード | VISA | ¥7,830 |
ANAマスターワイドカード | マスター | ¥7,830 |
ANA JCBワイドカード | JCB | ¥7,830 |
★ゴールドカード 5種類
カード名 | 発行元 | 年会費 |
ANA VISAワイドゴールドカード | VISA | ¥15,120 |
ANA マスターワイドゴールドカード | マスター | ¥15,120 |
ANA JCBワイドゴールドカード | JCB | ¥15,120 |
ANAダイナースクラブカード | ダイナーズ | ¥29,160 |
ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード | アメックス | ¥33,480 |
★プレミアムカード 4種類
カード名 | 発行元 | 年会費 |
ANA VISAプラチナ プレミアムカード | VISA | ¥86,400 |
ANA JCB カードプレミアム | JCB | ¥75,600 |
ANAダイナースクラブプレミアムカード | ダイナーズ | ¥167,400 |
ANAアメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード | アメックス | ¥162,000 |
となります。
詳細なカード一覧はこちらをご覧下さい。
一般カードかゴールドカードか?
プレミアムカードは、年会費が高いので、ここでは比較対象から外すとします。
そうなると、「一般カードかゴールドカードか?」ということになります。
年会費だけで考えれば、一般カードは2,160円~、ゴールドカードは15,200円~となるので、圧倒的に一般カードが安いです。
しかし、ANAカードを作ろうと思っているということは、「ANAマイルを貯めたい」という気持ちがあるからですよね?
そうなると、クレジットカードで貯めたポイントをANAマイルに移行する際に、「移行手数料」がかかることを考慮しなければなりません。
JCBの場合は5,000円(税別)、VISAの場合は6,000円(税別)が毎年かかってしまいます。
それを考慮しても、まだまだ一般カードとゴールドカードには金額差がありますね。
作るべきは1枚は ANA VISA ワイドゴールドカード
いきなり結論を書いてしまいましたが、これからANAカードを作るなら、ANA VISAワイドゴールドカードを強くおすすめします。
このカードの基本情報は以下の通りです。
「年会費が高いのになぜANA VISAワイドゴールドカード?」という疑問があるかと思いますので、その理由を書きます。
コストパフォーマンスに優れている
年会費は通常は15,120円ですが、各種登録等を行うことで割引となり、最終的には10,260円となります。(本会員のみの場合)
その手続きとは、
- 「マイ・ペイすリボ」の登録・利用
- 「Web明細」の登録
の2つになります。
これは、一般カードの8,640円(年会費2,160円+移行手数料6,480円)と比較するとわずか1,620円の差に縮まります。
カード継続時のボーナスマイルが+1,000マイル、ANA搭乗時のボーナスマイルも+15%となることを考えると、圧倒的ANA VISAワイドゴールドカードにメリットがあります。
マイル還元率が最大で1.72%となる
ANAカードの場合は、基本的には100円利用毎に1マイルの付与となります。還元率で言えば、1%になります。
しかし、ANA VISAワイドゴールドカードの場合は、その還元率を最大1.72%まで高めることができます。
その方法は、以下のようになります。
「マイ・ペイすリボ」の利用
「マイ・ペイすリボ」とはリボ払いの一種になり、本来支払うべき金額の全部・または一部を先延ばしにする仕組みです。
クレジットカードの支払は通常のカード引き落とし日に支払えば金利は発生しませんが、リボ払いを選択し支払いを遅らせた場合は、その部分の金額について実質年率15%の金利がかかります。
利用者側から見れば、支払の一部(全部)を先延ばしにすることができるので、キャッシュフローの改善には役立ちますが、高い金利を払うことがデメリットになります。
一方、ード会社側から見れば、高い金利を得られることができるので、あらゆる手法を使ってリボ払いを推奨しています。できるだけリボ払いにしてもらうために、いくつかの特典を付与しています。
その1つが、リボ払い利用による年会費割引(上述)と、ボーナスポイント付与です。
付与されるポイントが2倍になりますが、増加分の1倍分は、通常ポイントではなく、ボーナスポイントとなり、1ポイントはANA3マイルに移行できます。
そのため、マイル還元率で考えると、0.3%になります。
なお、ボーナスポイントを獲得するためには、金利が発生すれば良いだけなので、リボ払いにする金額は、金利が発生する最低の金額を設定すればOKです。(ゴールドカードの場合は1,000円単位で支払い金額を設定できますので、1,000円以下の端数を翌月払いにすれば問題ありません。
これらの作業は毎月発生する作業ですが、タイミングとやり方を覚えてしまえば、1-2分で完了する作業です。
マイ・ペイすリボの登録方法等の詳細についてこちらをご覧下さい。
利用金額によるボーナスポイント
VISAカードでは、前年(2月~1月の1年間)に利用した累計金額により、翌年度に付与されるボーナスポイントが決まる仕組みがあります。
前年度に利用した累計金額により、下図のように、「V3」「V2」「V1」というステージが設定され、今年利用した金額に応じてボーナスポイントが付与されます。
前年度に300万円以上利用した場合には、「V3」に設定され、50万円毎に300ポイント付与されますので、100万円あたり600ポイント、ANAマイルに移行すると1,800マイル、つまり還元率で0.18%になります。
*ただし、1.8%の還元率を維持するためには、毎年300万円以上利用し、「V3」ステージを継続していく必要があります。
還元率は、1.72%ではなく、1.48%?
上記のような方法を組み合わせると、通常ポイントで1%、マイ・ペイすリボ分で0.3%、利用額「V3」ステージによる0.18%で、合計で1.48%になります。
先ほど、最大還元率は1.72%と書きましたので、その差は0.24%あります。
その0.24%をさらに加算するためには、ポイントサイトを利用したひと手間が必要です。
では具体的な方法を見てみましょう。
下図にあるように、Pexや東京メトロを経由してANAマイルに移行することができます。
ANAVISAカードの1,000ポイントはそのままANAマイルに移行すれば、1:3で3,000マイルですが、以下のようなルートを経由することで、4,500マイル、つまり1.5倍に増やすことができます。
したがって、通常ポイント以外の0.48%部分の1.5倍ということで、0.72%となり、通常ポイントと合わせると1.72%という還元率となります。
ただし、この方法を利用するためには、もう1つ別のANAカード(ANA To Me CARD PASMO JCB)が必要になります。
こちらのカードは、ポイントサイトを活用して年間21.6万マイル貯めるために不可欠なカードとなりますので、ANA VISAワイドゴールドカードとともに入会することをおすすめします。
メトロポイント(東京メトロ)経由のルートがすでにフル稼働している場合の対応方法
すでにポイントサイトをフル活用してANAマイルを獲得している方は、メトロポイントを経由したルート(通称ソラチカルート)が使えないケースがあります。
その場合は、最大還元率1.72%を断念し、ボーナスポイントを直接ANAに移行し1.48%で我慢する必要があります。
もしくは、以下の記事にあるSPGアメックスを活用し、ANAだけではなく他エアラインにも自由に移行できる、またはホテル無料宿泊に活用するという方法もあります。
ポイントをいろいろな方法で活用したいという方は是非検討してみて下さい。
ANAカードを作る際には、さらに2,000マイルを獲得できる
持てばメリットの非常に多いANA VISAワイドゴールドカードですが、入会手続きを行う前にひと手間かければ、2,000マイルをさらに獲得できます。
それは、ANAが実施している「ANAマイ友プログラム」です。
このプログラムの詳細については、こちらの記事をご覧下さい。
まとめ
ANAカードを作るなら、コスパと還元率からANA VISAワイドカードが最強ということがわかっていただけましたでしょうか?
コスパの面では、年会費の割引制度があるのはVISAだけ、また還元率をここまで高められるのもVISAだけです。JCBもマスターもダイナーズもアメックスもこれほどまでの特典は付与してくれません。
ANAカードをメインカードとして使うなら、ANA VISAワイドゴールドカードの1択です。
カード会社(VISA)がコスト削減、金利獲得のために様々な施策を行い、そのために特典を付与してくれているので、ANAマイラーとしてはそれらの特典を最小のコストで最大限活用しましょう。
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