今回、幸運にも貯めたANAマイルで発券したスターアライアンス特典航空券にてファーストクラスで世界1周をしてきました。タイ・バンコクを最初の目的地として、ミュンヘン・ウィーン・ブダペスト、そしてニューヨークを巡ります。タイ国際航空、ルフトハンザ航空、ANAと計4回のファーストクラスにも搭乗しました。
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NYで最初に訪れたのは「911メモリアルミュージアム」
NY到着後、最初の夜は、「コートヤード・ニューヨーク・マンハッタン・タイムズスクエア」に宿泊しました。
コートヤード・ニューヨーク・マンハッタン・タイムズスクエア宿泊記!場所は最高で観光などのアクセスに便利!
今回、ニューヨークに来て最初に訪問する場所はアメリカ同時多発テロの跡地にできた「911メモリアル・ミュージアム」です。
アメリカ同時多発テロとは?
911は多くの人があの惨劇を覚えていることかとは思いますが、アメリカ同時多発テロでは、航空機のハイジャックにより、アメリカ国防総省、そしてワールドトレードセンターが攻撃されました。その中でも最も大きな被害を受けたのがワールドトレードセンターでした。ワールドトレードセンターの2棟の建物それぞれに航空機が1機ずつ突入したというものです。
アメリカ同時多発テロの詳細については、こちらもご覧下さい。
参考
アメリカ同時多発テロja.wikipedia.org
グラウンド・ゼロを訪れるのは2度目
グラウンド・ゼロ(英: ground zero)とは、英語で「爆心地」を意味する語。強大な爆弾、特に核兵器である原子爆弾や水素爆弾の爆心地を指す例が多い。
従来は広島と長崎への原爆投下爆心地や、ネバダ砂漠での世界初の核兵器実験場跡地、また核保有国で行われた地上核実験での爆心地を「グラウンド・ゼロ」と呼ぶのが一般的であった。
しかし、アメリカ同時多発テロ事件の報道の過程で、テロの標的となったニューヨークのワールドトレードセンター(WTC)が倒壊した跡地が、広島の原爆爆心地(原爆ドーム、正確には原爆ドーム近隣の島病院付近)を連想させるとして、WTCの跡地を「グラウンド・ゼロ」とアメリカのマスコミで呼ばれ、これが定着した。(Wikipediaより引用)
実は、ニューヨークのワールドトレードセンター(WTC)を訪れるのは3度目になります。
1度目は学生時代、そして2度目はの2004年、3度目が今回になります。2004年に訪れた時はまだ周りも整備されておらず、アメリカ同時多発テロの傷跡がまだ残っている状況だったと記憶しています。
アメリカ同時多発テロが起きた日、仕事から帰宅してテレビをつけると、速報でワールドトレードセンターに2機目の飛行機が激突する場面が流れていたのを思い出します。
そして今回、ニューヨークに来たからにはまずはこの場所からスタートしようと思っていました。
911メモリアル・ミュージアムとは?
「911メモリアル・ミュージアム」の正式名称は「National September 11 Memorial & Museum」です。
ナショナル・セプテンバー11メモリアル&ミュージアム(National September 11 Memorial & Museum、日本語: 国立9月11日記念館と博物館)は、アメリカ同時多発テロ事件の公式追悼施設として2011年に開業した国営の施設。別名9/11メモリアル・ミュージアム。施設はニューヨークのグラウンド・ゼロにある。(Wikipediaより引用)
ワールドトレードセンター跡の地上部分が「Memorial」となっており、911テロの様々な資料などが展示している場所が「Museum」になります。
911メモリアル・ミュージアムの概要
名称 | ナショナル・セプテンバー11メモリアル&ミュージアム (National September 11 Memorial & Museum) |
住所 | 180 Greenwich Street, New York, NY 10007 |
開業 | 2011年 |
開館時間 | (日〜木)9:00-20:00 (金・土)9:00-21:00 |
休館日 | 無休 |
入館料 | 大人26ドル |
公式ホームページ
参考
National September 11 Memorial & Museumwww.911memorial.org
911メモリアル・ミュージアムの場所
マンハッタンの下側、「Lower Manhattan」に位置し、近くには世界有数の金融市場「ウォールストリート」、ニューヨーク証券取引所などもあります。
元々オフィスビルとして建てられたため、地下鉄など交通アクセスは非常に良くなっています。
911メモリアル・ミュージアム訪問
ホテルで少し遅めの朝食をとった後、早速最初の訪問地の「911メモリアル・ミュージアム」に向かいます。
地下鉄の42丁目タイムズスクエア駅から1系統に乗りマンハッタンを南下します。
通勤時間帯より少し後だったためか、地下鉄の中は空いています。
ワールドトレードセンター駅で下車します。
911メモリアルミュージアムの表示に従って進んでいきます。
階段を登って地上へ向かいます。
地上に出ると、手前側の木の奥の建物が「911メモリアル・ミュージアム」、そして奥の高い建物が新しく建てられた「ワントレードセンター」です。
そしてこちらは「Memorial」の部分。ワールドトレードセンターの2つの棟の跡には、それぞれ「ノースプール」と「サウスプール」という滝を模した慰霊碑が立てられておりそれぞれこのような形で残され、水が中に流れ落ちるような構造になっています。
そしてそれぞれのプールの周囲の手すり部分には、犠牲になられた方2,983名のお名前が刻まれています。
こちらは911メモリアルミュージアムの外観になります。入り口は地上部分になりますが、その後は地下にもぐり、ワールドトレードセンターの跡地を地下から回るような位置関係になります。
今回は事前にオンラインでのチケット購入はしていませんでしたので、現地で直接購入します。
911メモリアル・ミュージアムの横には、このようなチケット券売機があるので、こちらでチケットを購入します。クレジットカード対応なので、ANAアメックスカードを使って購入しました。
購入したチケットはこちら。混雑防止のために入場時間を区切っているようですが、この日は平日ということもあり混雑していなかったためすぐの時間に入場できました。
エントランスには多少人が並んでいましたが、すぐに入場できました。土日祝日やホリデーシーズンだと恐らく長蛇の列になり、入場制限もかかると思われるので、事前に予定が立てられる方はオンラインでのチケット購入をおすすめします。
911メモリアル・ミュージアムに入場
ミュージアム内はいくつかのホールに分かれ、様々な展示がされています。
まだ行かれていない方、今後行く予定の方は、バーチャルツアーを体験できる公式ページがありますので、こちらをご覧いただくとイメージしやすいかと思います。
参考
Interactive Museum Experiencewww.911memorial.org
入ってすぐのところには、かつてワールドトレードセンターを支えていた鉄骨が展示されています。奥に見える新しい「ワントレードセンター」の姿とは対照的な姿ですね。
階段を降りて地下へ進むとレセプションがあり、ここで館内マップなどを入手することができます。ガイドツアーの受付や、オーディアガイドのレンタルなどもこの周辺で行います。
オーディオガイドはアプリで代用可能
911メモリアル・ミュージアムでは、オーディオガイドを有料でレンタルすることができますが、スマホアプリを入れることで、ほぼ同様の内容を聞くことができます。
日本語にも対応していますので、気軽にオーディオガイドを利用したい場合は事前にスマホアプリをダウンロードしておくことをおすすめします。
911メモリアル・ミュージアム内には無料Wifiも飛んでいるので、その場でダウンロードすることももちろん可能です。
スマホアプリのダウンロードはこちらの公式サイトからできます。
参考
Enhance Your Visitwww.911memorial.org
スマホアプリはこのような画面になっています。
アプリ上のマップで展示物を選んで、日本語で解説を聞くことできます。
アプリを使う場合はイヤホンを利用すると、スマホをずっと手に持っている必要もなく、手がフリーになって楽ですので、イヤホンを持っていくことをお忘れなく!
ミュージアムの展示物
あまりに多くの展示物がありますので、主だったものだけご紹介します。
こちらはアメリカ同時多発の当日の事故直前に写された写真です。
こちらは「スラリーウォール」と呼ばれるワールドトレードセンターの基礎部分です。この壁によって地下部分でハドソン川からの水を受け止める構造になっているようです。奇跡的に基礎部分に損傷はなかったようですが、もしこの基礎部分が破壊されていたら大量の水がマンハッタンに流れ込んでいたということです。
こちらの鉄骨は飛行機の突入により分断された鉄骨の一部とのことです。
この38段の階段は、タワーと屋外をつないでいたもので、「生還の階段」と名付けられました。
タワーはしばらくすると崩れてしまうのですが、この階段を通って多くの人が逃げ出すことができたのでこの名前が疲れれたようです。まさに人の生死を分けた階段でした。
こちらはワールドトレードセンターの最上階に設置されていたアンテナです。建物倒壊により地上に落下してしまいました。
こちらは救助のためにワールドトレードセンター近くに停車していた消防車です。建物倒壊の影響によりこのように破壊されてしまいました。
こちらはワールドトレードセンターの解体の際に最後まで残された鉄骨です。この柱には、復旧にあたった人達の想いが刻まれています。「最後の柱」と呼ばれています。写っている人と比べると巨大な柱であることがわかるかと思います。
写真には写っていませんが、一番印象に残ったのは、「Timeline」と言われる展示でした。このTimelineには、事件発生から警察・消防等の動きが分単位で記されたもので、これをずっと見ていると、当時の切迫した状況を思い知ることができます。
オンラインでも見ることができますので、興味のある方はご覧下さい。
参考
911 Memorial Timelinetimeline.911memorial.org
ミュージアムショップ
様々な展示物をみてすっかり心がどこかに行ってしまったようで、ミュージアムショップの写真はすっかりとり忘れてしまいました。
結構なスペースに多くの商品が並べられています。その多くは購入額の一部が寄付される仕組みになっているようです。
ぜひ911メモリアル・ミュージアムに行った際には何かお買い求め下さい。
911メモリアル・ミュージアムの外の様子
建物近辺には、このようなNY警察(NYPD)の方々が常に歩き回っています。さらなるテロ等に警戒しているのでしょうかね。
911メモリアル・ミュージアムを訪問した感想
NYに行ったら絶対に行こうと思っていた「911メモリアル・ミュージアム」ですが、実際に行ってみた感想としては、「心が痛くなりました」
このようなテロにより多くの人が犠牲になり、救助のために奔走した警察や消防の方も多く巻き込まれ犠牲になりました。
NYの象徴の1つであったツインタワーのワールドトレードセンターに飛行機が突入する様子は衝撃でしたが、実際に様々な展示を見て、当時の現場の惨状を実感することができました。
テロの脅威のない平和な世界が一日も早く実現するように心から思った瞬間でした。
最近は日本では様々な事件等が起きていますが、そうはいっても「平和ボケ」しているのかもしれません。
そういった意味では、NYに行ったら「911メモリアル・ミュージアム」はぜひ訪れて欲しいと思います。
続きはこちら!
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