今回、ミュンヘンを訪問した際、ぜひ行きたかったのが、世界最高峰オーケストラの1つ、バイエルン放送交響楽団のコンサートでした。今回、うまく日程を合わせてミュンヘンに滞在することができたため、コンサートを現地ミュンヘンで鑑賞することができました。
バイエルン放送交響楽団とは?
バイエルン放送交響楽団については、Wikipediaから引用します。
バイエルン放送交響楽団(ドイツ語: Symphonieorchester des Bayerischen Rundfunks 英語: Bavarian Radio Symphony Orchestra 英語略称:BRSO)は、ドイツ・ミュンヘンに本拠を置くバイエルン放送専属オーケストラ(放送交響楽団)である。
戦後設立の比較的歴史の浅いオーケストラながら、ドイツを代表するシンフォニー・オーケストラとして、高い評価を受けている。英『グラモフォン』誌(2008年)や、『レコード芸術』誌(2008年)のオーケストラ・ランキングでは、常に上位にランクされている。同じくミュンヘンにあるミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団とも高レベルでのライバル関係を築いている。拠点はミュンヘンの王宮内にあるヘラクレス・ザール(ドイツ語版)。
バイエルン放送には、バイエルン放送交響楽団の他にもミュンヘン放送管弦楽団が所属している。フル編成のバイエルン放送交響楽団に対し、ミュンヘン放送管弦楽団は二管編成の中規模オーケストラで、オペラ、オペレッタのスタジオ録音を多く行なっている。こうした二楽団方式は、ベルリン、フランクフルトなど他のドイツの放送局でも見られる形態である。
バイエルン放送交響楽団の詳細については、こちらの公式ページ(英語版)をご覧下さい。
参考
Symphonieorchester des Bayerischen Rundfunkswww.br-so.com
バイエルン放送交響楽団の評価
世界的にも高い評価を受けているオーケストラです。
日本の音楽雑誌「レコード芸術」の2017年3月号での「オーケストラ・ランキング2017」という企画があり、30人の評論家がランキングを付けました。その中では世界2位のオーケストラとして評価されています。
1位 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
2位 バイエルン放送交響楽団
3位 ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
4位 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
5位 ドレスデン国立管弦楽団(シュターツカペレ)
6位 パリ管弦楽団
7位 シカゴ交響楽団
8位 ロンドン交響楽団
9位 マーラー室内管弦楽団
10位 ドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメン
11位 ベルリン国立管弦楽団(シュターツカペレ)
12位 ボストン交響楽団
今回の世界1周では、バイエルン放送交響楽団以外に、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、ボストン交響楽団、ニューヨーク・フィルハーモニー管弦楽団と計4回のコンサートを鑑賞することができました。
バイエルン放送交響楽団の本拠地
バイエルン放送交響楽団の本拠地はミュンヘン市内の中心部にある「ヘラクレス・ザール」となっています。
しかし以下の記事でご紹介するようにヘラクレス・ザールの老朽化が進んでいることから建て替えの計画が進んでいます。
ミュンヘンに新ホール、バイエルン放送交響楽団の本拠地に
2018/08/09
ミュンヘン市内に新しい音楽ホールが誕生することになった。バイエルン放送交響楽団(Bavarian Radio Symphony Orchestra)の新しい本拠地となる。バイエルン放送交響楽団は長年、ミュンヘンの王宮内にあるヘラクレス・ザールが本拠地。演奏会は年間80回を超えている。しかし、スペースが手狭で設備も老朽化、2003/2004シーズンから首席指揮者を務めるマリス・ヤンソンスが新ホール建設を強く訴えていた。新ホールは工場が集まる東部エリアに建設され、大ホール(1800人収容)、小ホール(600人収容)を持ち、ガラス張りのモダンな外見になるという。予算は3億ユーロで、完成時期は未定。設計はオーストリア・ブレゲンツの「Cukrowicz Nachbaur Architekten」社で、音響設計は永田音響設計の豊田泰久氏が担当するという。ミュンヘンにはクラシック音楽のコンサートの演奏会場として、1985年にオープンした総合文化センター「ガスタイク」の中にフィルハーモニー(客席2387)があり、ミュンヘン・フィル(Münchner Philharmoniker)が本拠地として使っている。しかし、音響面での評判が悪く、建設から30年を過ぎたこともあって、ミュンヘン市は2020年から4億5000万ユーロの予算をかけて、5年間にわたる改装工事を行うことを決めている。そのため、市はミュンヘン・フィルの演奏場所を確保するため、3000万ユーロの予算で新たなホールを建設することも決めている。ホールは木製で客席1800。こちらも音響設計は豊田氏。「ガスタイク」の改修工事終了後、民間に売却する予定。
参考
ミュンヘンに新ホール、バイエルン放送交響楽団の本拠地にm-festival.biz
そのため、「ヘラクレス・ザール」と併用して、「ガスタイク・フィルハーモニー」も利用しています。今回のコンサートは、こちらの「ガスタイク・フィルハーモニー」での公演でした。
バイエルン放送交響楽団のコンサートへ
ホテルからコンサートホール「ガスタイク・フィルハーモニー」へ
宿泊先のコートヤード・ミュンヘン・シティーセンターからは、ミュンヘン中央駅からSバーンにてMunich Rosenheimer Platz駅まで行きます。ホテルからホールまでドアtoドアで20分程ですので近いですね。
Rosenheimer Platz駅に到着です。Gasteig側の出口(写真では右方向)を目指します。
改札までは長いスカレーターを登ります。
改札を出て右手に進み、すぐ左へ。
すでにエスカレーターがあります。
他の人の流れについていきます。
「到着した!」と思ったら、こちらは文化センターでした。
文化センターの中を通過してコンサートホールへ向かいます。
通路を抜けた正面がコンサートホールでした。
こちらがコンサートホールの正面になります。
ガスタイク・フィルハーモニーの様子
少し早めに着いたためまだ中にいる人は少なめでした。
カウンターにて予約しておいたチケットを受け取ります。
比較的後ろの席でしたが、値段は63.5ユーロ(約8,000円)でした。日本で鑑賞しようと思うとこの数倍の値段になるんでしょうね。
CDやDVD販売のコーナーも設置されていましたが、今回は何も買わずでした。
早く来た皆さんは、ドリンクをおもいおもいに飲んでいますね。ビールを飲もうかと思いましたが、途中でトイレに行きたくなりそうなので、止めときました(笑)
こちらは上から見た様子です。
ガスタイク・フィルハーモニーのホール内はこのようになっています。近代的なホールですが、音響的には今ひとつということのようですね。
バイエルン放送交響楽団のコンサートの様子
この日のコンサートのプログラムは以下のようになります。
PROGRAMME
- Hector Berlioz Le Carneval Romain, op. 9
- Francis Poulenc Organ Concerto G minor
(休憩)
- Camille Saint-Saëns Symphony No. 3 C minor, op.78 (Organ Symphony)
(アンコール)
- Aivar Kalej: Toccata on the chorale ‘Allein Gott in der Höh’
指揮 Mariss Jansons
オルガン Iveta Apkalna
オルガンの方がゲスト演奏者ということもあり、この日はアンコールありのコンサートでした。
以下の2枚の写真は、バイエルン放送交響楽団の公式ページからお借りしたコンサート中の様子です。
こちらはアンコール終了直後の様子です。
この後、行きと同じルートでホテルへ戻りました。
バイエルン放送交響楽団のコンサート鑑賞の感想
以前、ウィーンに旅行した際にコンサート鑑賞をしたことはありました。
ウィーンの楽友協会大ホール(ムジークフェライン/黄金の間) 世界3大ホールの1つでクラシック音楽を堪能!いつかはウィーンフィルのニューイヤーコンサートへ!
しかし今回は、本場ヨーロッパにおける初めての本格的なコンサート鑑賞となりました。
感想を一言でいうならば「素晴らしかった!」
重厚なサウンドで、約2時間のコンサートを楽しませていただきました。
バイエルン放送交響楽団の首席指揮者のマリス・ヤンソンスは非常に厳格な指揮者で有名なようで、その厳格さが演奏にも現れていたような気がします。
ちなみにマリス・ヤンソンスは、直近だと2016年の「ウィーン・フィル・ニューイヤーコンサート」で指揮をつとめましたので、もしかしたら覚えている方もいるかもしれませんね。
ニューイヤー・コンサート2016 [ マリス・ヤンソンス ウィーン・フィル ]
ガスタイク・フィルハーモニーの音響がいま一つという話もありますが、専門家でもない私にはさっぱりわかりませんでしたよ。
やはり本場で聞く本格的なクラシックコンサートは最高でした。余韻に浸りながらホテルに戻りました。
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