陸マイラーの目標は、ファーストクラス・ビジネスクラスを使った豪華な家族旅行
あなたがマイルを貯めている目的は何ですか?
もしかしたらいろいろな目的があるかもしれませんが、マイルを貯めて、ファーストクラスやビジネスクラスの特典航空券で海外旅行に行くことですよね。少なくとも私の目的はそれです。
20-30万マイルあれば、家族3人でビジネスクラス特典航空券でたいがいのところには行くことが可能です。私もそのために年間30万マイルを目標にセッセとマイル獲得に奔走しています(笑)
家族には「マイルのことばかり考えている」と文句も言われていますが。
ちなみにマイルを貯めるのに、無駄な出費が無くとも、最低限の費用で貯めることが可能です。私の場合は極力コストをかけることなく、年間数十万ANAマイルを貯めています。
ANAマイルを大量に貯めるために、自分なりに心がけている4つのポイント!
やはり一度ビジネスクラスに乗ってしまうと、その快適さが当然のように思えてしまいます。
普段の生活にひと手間加えるだけで、大きなコストをかけずにファーストクラスやビジネスクラスで旅行ができるなんて、なんと素晴らしいことでしょう。
これまでマイルを貯めることに興味のなかった方にも是非知ってもらいたいと思います。
その実践方法はこちらをご覧下さい。
もうエコノミークラスでの長時間の搭乗は無理です(多分)。でも、海外出張となると規程によりエコノミーもあり得るんですよね(笑)
海外旅行は飛行機の中も大切な時間
海外旅行は空港から出発するところからすでに始まっています。海外であれば、近場でも数時間、ヨーロッパやアメリカなら10時間以上も機内で過ごすことになります。せっかくの家族旅行なら、機内でも会話などを楽しみたいですよね? 機内食の洋食と和食を食べ比べてみたり(我が家だけかな?)、旅行の予定を確認したり・・・・・
長距離路線の機材はプライベート感重視のビジネスクラスシート
しかし、近距離国際線の機材ならまだ国内線のプレミアムクラスのような通常の座席配置ですが、中長距離路線の機材は、パーソナルな空間を確保した、いわゆるプライベート感重視の座席になっています。これも航空会社の戦略の現れですね。航空会社側から見れば、個人の消費は冷え込んでおり、収益を支えるのは、単価の高いビジネス客。ツアー客などが多く、単価のあまり高くないエコノミークラスと違い、ビジネスクラスは単価がそれほど下がらず、航空会社にとっては、おいしい部分になります。いまどき正規運賃で搭乗する顧客は少なくなっているとは思いますが、それでも企業向けの割引運賃では、欧米路線のビジネスクラスで数十万円の費用となります。(だからコスト削減のためにエコノミークラス利用になるんですよね。。。。。)
そのビジネス客をいかに獲得するか、という点で、航空各社はビジネスクラスの座席を競うように充実させています。各社ともビジネスクラスはフルフラットシートは当たり前で、いかにプライバシーを高めるかに知恵を絞っています。
ANAでいえばスタッガードシート、JALでいえばSKYSUITEがそれに当たりますね。
<ANA BUSINESS STAGGERED>
<JAL SKYSUITE>
両方とも、個室感覚を全面に打ち出し、通路に面している、または出やすいというのが売りになっています。確かに、他の人が寝ているところを跨いで通路に出るのは、気が引けますよね。これらのシートは、ビジネス客が他人に邪魔されずにしっかりと休息して移動できることをコンセプトにしているので、家族旅行となるとこの点がネックとなります。
ビジネスクラスを使った家族旅行で困ることは、子供の教育?
やはり家族旅行にいくならば、席も隣同士でいろいろと会話しながら行きたいですよね。個室感を高めるにあたっては、どうしても同行者との接点が犠牲になってしまいます。夫婦2人だけならば、まあ割り切って飛行機の中ではそれぞれリラックスすれば良いかと思いますが、座席を必要とする子供がいる場合は、多少なりとも面倒を見る必要があります。ある程度年齢がいけば、「構ってくれるな」となるんでしょうけどね。でも、あまり小さなうちから、特典航空券とはいえビジネスクラスに乗り慣れるというのはいかがなものかとも思います。「エコノミーなんて乗ったことない!」なんて言ったら、学校で嫌われますね。。。。。将来は自分でマイルを貯めて乗ってもらえば良いので、マイラーとしての教育をどこかでスタートさせないと(笑)
通常のビジネスクラス座席配列の場合
2014年にパリに家族で行った際には、今はなき旧シートの777-300ERでした。
いまだに近距離国際線の機材として一部使われています。いわゆるライフラットシートで、2-3-2のアブレスト(座席配置)。家族3人で旅行するとなると、真ん中の3人掛けのシートが選択肢になります。家族3人が並んで座れ、話をしやすいという点では非常に良かったのですが、なにぶん装備は2世代ほど前といった印象です。
何せ10年前に登場したシートですから、今のビジネスクラスの座席の快適性と比較すると雲泥の差があります。ライフラットシートなので、寝ているとずり落ちそうになり、足を踏ん張らないと落ちてしまいそうです。寝返りも打ちにくいですし、快適というには無理があります。さらに座席モニターも9インチの椅子から出すタイプ。
画質も良くないですし、エンターテイメントの面からもちょっと・・・です。
スタッガード配列の場合
2016年夏に家族3人の旅行で、羽田・フランクフルト間の往復で、ANAのボーイング777-300ERのビジネスクラス(スタッガードシート)に搭乗しました。
家族3人の場合だと、席をどう確保するかが悩ましいところです。我が家の場合は、窓側の縦3席を確保しました。(下図の赤い部分)
横並びで3席という手もあったのですが、窓側に近い方が外の景色も見えて良いだろうということで、縦に3席にしました。非常にプライベート感があって良いのですが、何か会話をしようと思うと、立ち上がって、前もしくは後ろの席を覗きこむようにしなければなりません。他の乗客の方からすれば、目障りですね。。。。
「飛行機の中ぐらい一人でゆったりさせてよ」というご家庭なら全く問題ないと思います(笑)
座席自体は、フルフラットシートですし、ベッドパッドもあり、かつ個室感があるので、ぐっすりと眠れて、快適この上ないです。
ここまでのまとめ
ANAの機材の場合は、シートの快適性と同行者との関係という点で、あまり相性は良くない。
特に中長距離路線はスタッガードシートが主流になっていて、どうしても個々に時間を過ごすことになってしまう。短距離路線は、シート自体は中長距離路線ほどの快適さではないが、搭乗時間もそれほど長くはないので、負担は少ないかも。席が横並びであることから、同行者とも会話しやすい。
提携航空会社のビジネスクラス特典航空券の利用も選択肢としてはアリ
ここまではANAの機材のことをベースにして話をしてみましたが、ANAマイルを貯めていれば、スターアライアンス特典航空券も利用できます。(JALであればワンワールド)
方面によっては、シートを基準に搭乗する航空会社を選んでみても良いかもしれません。例えば、ドイツ方面であれば、ルフトハンザ航空が選択肢になります。ルフトハンザのビジネスクラスは、フルフラットシートながらも横並びの席ですので、両方のポイントを満足できるかもしれませんね。
*画像は以下のリンク先からお借りしました。
各社のビジネスクラスのシートはどんどん進化しています。ビジネスクラスシートは各社が競いあっている部分なので、各社のWebで調べれば、すぐに見つかるかと思います。
JALのSKYSUITE3はビジネスクラスの新しい方向性
そのような中、JALの777-200ERに装備されることになったSKYSUITE3は、プライベート感と同行者との関係という点を両立させる新しい方向性かなと思います。ほどよくプライベート感もあり、でも、真ん中の可動式デバイダーを動かすと、隣との会話もしやすくなります。
全席から通路に直接アクセス可能
こちらの機材は、羽田とバンコク・シンガポール・香港・ホノルル間でそれぞれ運航されています。長距離路線用ではなく、中距離路線をターゲットにしているようですが、6-7時間のフライトであれば十分な座席だと思います。こちらの機材については、AviationWireにて特集が組まれていましたので、こちらの記事を参照下さい。
→ リゾート重視の新ビジネス 特集・JAL新仕様777-200ER
~上記リンク先の記事より、一部だけ抜粋~
目玉はビジネスクラスの新シート「スカイスイートIII」で、横1列4席の1席-2席-1席配列。フルフラットシートを斜めに配置するヘリンボーン配列をJALでは初採用し、全席から通路へアクセスできる。
最近のビジネスクラスは、個室感を重視した「スタッガード配列」が主流だ。ビジネスマンの利用が多い路線では好評な反面、カップルでの利用では隣席と話がしにくいという側面もあった。
新シートは、各席ごとのプライバシーを確保するとともに、隣席の同行者と会話が出来る構造を採り入れた。
とあるように、まさに家族旅行という観点においては、うってつけの座席ですね。3人だと1人は離れちゃいますけどね。JALマイラーの方は、是非搭乗して、搭乗レポートを書いて下さい!
ANAもボーイング787-9でビジネスクラスシートを一部改良
ANAでも同行者と会話を楽しみたいという要望が多かったのか、787-9のスタッガード機材で、一部改良を加えています。下の図の赤丸で囲んだ部分、8列目と11列目の真ん中の2席の間に可動パーティションを設置し、同行者がいる場合はパーティションを開けることで会話がしやすいようになっています。
ちなみに初期スタッガードタイプのボーイング777-300ERや、787-8ではこのような可動パーティションは設置されていませんので、787-9に2人で搭乗する際はこの席を狙うのがおすすめです。この内容については、ANAの「お客様の声」にも掲載されています。
→ お客様の声│企業情報│ANA
この席に搭乗した時のことを「理系マイラーとSFC修業」の理系マイラーさんが書かれています。
なお、ANAは、すでに次世代のビジネスクラスについても検討中とのこと。遅くとも東京オリンピックの2020年、早ければ2018~19年に追加投入される777-300ERあたりから展開されるかもしれません。
ビジネスクラスの新しいデザイン?
各社が座席配置に知恵を絞っていますがこういった配置も紹介されています。一時、各社がエコノミークラスにシートを詰めて、「詰め込み仕様」と騒がれていましたが、ビジネスクラスにもそのような波が来てしまうかもしれませんね。
まるでテトリス! ビジネスクラスにもっと乗客を詰め込む“賢い”やり方──新型シート「Optima」の秘密
航空デザインスタジオAcumenがデザインした、新しい座席システム「Optima」。まるでテトリスのような座席配置は、ビジネスクラスの快適さを保ちながらも、より多くの乗客を詰め込むことを可能にした。
飛行機のエコノミークラスに押し込まれたことがあれば知っていると思うが、航空会社の真の商売は機内の前の方で行われている。広々としたスペースや、食べるに値する食事、巨大なディスプレイのために大枚をはたいているビジネスクラスやファーストクラスの乗客たちも、航空産業の謀略の被害者といえよう。
そんな航空会社の最新の“武器”が登場した。ビジネスクラスの乗客を今までになく窮屈な空間に押し込みながらも、これまで通りの快適さを保てる画期的な座席システムである。
「Optima」と呼ばれるその座席システムは、航空デザインスタジオAcumenが考案したものだ。同スタジオは2017年4月上旬に独ハンブルクで開催された「Aircraft Interiors Expo」で、その概要を発表した。特許取得済のこの座席配置は、いままでの典型的なヘリンボーン式のレイアウトにひとひねり加えたアイデアだ。(以下省略)
まるでテトリス! ビジネスクラスにもっと乗客を詰め込む“賢い”やり方──新型シート「Optima」の秘密|WIRED.jp
以下のリンク先記事に、写真等も掲載されていますので、興味のある方はぜひご覧下さい。
個人的には、こうはならずに、ゆったりとした席を各社が選択してくれることを望みます。
最後に
せっかくマイルを貯めて、家族にビジネスクラスの海外旅行をプレゼントとなっても、機材選びに失敗してしまうと、旅のスタートからつまづいてしまいます。座席の快適性と同行者との関係性を両立させるのは、なかなか難しいかもしれませんね。
どこに旅行に行くか?を考えるのは、非常に楽しい時間です。その際に、是非搭乗する航空会社・機材のことも考えてみてはいかがでしょうか?
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