今回、幸運にも貯めたANAマイルで発券したスターアライアンス特典航空券にてファーストクラスで世界1周をすることになりました。タイ・バンコクを最初の目的地として、ミュンヘン・ウィーン・ブダペスト、そしてニューヨークを巡ります。タイ国際航空、ルフトハンザ航空、ANAと計4回のファーストクラスにも搭乗しました。
これまでの世界1周旅行記については、下のボタンをクリックしてご覧下さい。
今回の世界1周での一番の楽しみはウィーンフィルのコンサート鑑賞
今回、 ファーストクラスでの世界1周をしていますが、もともとはウィーンフィルのコンサートを本拠地の楽友協会で鑑賞したいというのが発端でした。
2016年にウィーンに行きましたが、夏休み期間中であったため、楽友協会で別のコンサートを鑑賞しました。
ウィーンの楽友協会大ホール(ムジークフェライン/黄金の間) 世界3大ホールの1つでクラシック音楽を堪能!いつかはウィーンフィルのニューイヤーコンサートへ!
そして、いつかはウィーンフィルのニューイヤー・コンサートをこの楽友協会で聴きたいと思っていますが、毎年チケットは当たりません(笑)
今回の世界1周の詳しい経緯については、こちらの記事をご覧下さい。
ANAマイルでファーストクラス世界1周!スターアライアンス特典航空券を徹底活用!
旅の中盤手前にして、いよいよ一番楽しみにしていたウィーンフィルのコンサート鑑賞となりました。
ウィーンフィルのコンサートチケット予約
世界1周の日程等は未確定の段階からコンサートのチケットは先に確保していました。行けるかどうかはわかりませんでしたが、後からチケットを取ろうと思っても、ウィーンフィルのコンサートチケットはなかなか取れないプラチナチケットですので、「行けなければ誰かに譲ればいい」というぐらいの大きな気持ちでいました。
ちなみにウィーンフィルが楽友協会で行うコンサートは、ツアーで世界中を回っているため、そんなに多くはありません。
また通常の定期公演のチケットは、シーズンチケット等でほとんどが占められ、普通に入手しようと思うと極めて困難で、代理店経由で相当なプレミア価格を出さないと購入できません。
今回は幸いにも定期公演前日に特別な追加公演があり、そのチケットを入手することができました。(演奏曲は定期公演と同じ)
ウィーンフィルのコンサートチケットは、公式サイトの”Musikverein”から購入することができます。(日本語のページもあり)
参考 Event Schedulewww.musikverein.at/
ウィーンフィルの本拠地の楽友協会
楽友協会について
世界3大ホールの1つにあげられるクラシック界では超メジャーなコンサートホールです。ちなみに世界3大ホールとは、
- 楽友協会大ホール「ムジークフェライン(黄金のホール)」(ウィーン)
- コンセルトヘボウ(アムステルダム)
- シンフォニーホール(ボストン)
と言われています。
ウィーン楽友協会(ドイツ語: Wiener Musikverein ヴィーナー・ムジークフェライン)は、1812年に設立された、オーストリア・ウィーンにあるクラシック音楽関係者による団体(ウィーン楽友協会(ドイツ語版))およびその本部の建物。団体の正式名称はDie Gesellschaft der Musikfreunde in Wien。日本では「楽友協会」と呼ばれることが多い。
大ホールは、通称「黄金のホール」と呼ばれ、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の本拠地として知られる演奏会場である他、同じ建物に資料室や出版社、ベーゼンドルファー(ピアノメーカー)などが同居している。歴史
現在の建物は、1870年に竣工した。19世紀半ばまでウィーンには大規模なコンサートホールがなく、1831年に完成したウィーンで最初の公共ホールも定員が700人しかなかったことから、増加する聴衆に対応するため、楽友協会の関係者らが、環状道路・リングシュトラーセ建設に際して、大規模なコンサートホールの建設を皇帝フランツ・ヨーゼフ1世に請願した結果、1863年に皇帝によってカールス教会のリングシュトラーセを挟んだ反対側に敷地を与えられ、デンマーク人の建築家テオフィール・ハンセンの設計による建設が開始され、3年をかけて完成した[1]。
協会の19世紀のメンバーには、作曲家ヨハネス・ブラームスなども名を連ねている。特に、ブラームスは1872年から1875年までの3年間協会主宰のコンサートで指揮を振り[2]、小ホールで自身のピアノ作品の初演を行なっている。このため、1937年に彼の功績を称え、小ホールが「ブラームス・ザール」と名づけられた。20世紀後半以降のメンバーには、ロリン・マゼール、アルフレート・ブレンデルなど。大ホール
大ホール(Großer Musikvereinssaal グローサー・ムジークフェラインスザール):1870年完成。「ザール」はドイツ語で「ホール」の意味。ホール内部の絢爛豪華な装飾とともに、その音響の素晴らしさから「黄金のホール」と呼ばれる。指揮者のブルーノ・ワルターは、このホールの音の美しさを「ここで初めて指揮したときの圧倒的な印象は決して忘れられません。音楽が、これほど美しいものでありうるとは、今まで全く知らなかったのです」と語っている。「黄金のホール」の構造はシューボックス型と呼ばれる直方体で、板張りの床、格天井、バルコン、カリアティード(建物の梁を支える女人柱)などに音波が理想的に反響する。さらに床下と天井裏には空間があり、ちょうどバイオリンの共鳴胴のような役割を果して一層豊かな音響を生み出す。毎年元旦に全世界でTV中継される、ウィーンフィル・ニューイヤーコンサートが開催される場所である。第二次世界大戦終結直後は、一時ソ連軍の馬房にされかかったこともあった。演奏会場として使用しているのはウィーン・フィルだけでなく、協会主催のコンサートの大半はウィーン交響楽団が担当しており、ウィーン放送交響楽団も演奏を行っている。
(Wikipediaより引用)
楽友協会の場所
楽友協会は、ウィーンの環状道路のリングから1本入った場所にあります。
今回ウィーンで最初に宿泊した「ホテルインペリアル・ウィーン」のすぐ隣(後ろ側)になります。
ホテルインペリアル・ウィーン宿泊記!楽友協会隣の品格あるホテルに無料宿泊さらにアップグレードも!
最寄り駅は、地下鉄のカールスプラッツ駅で徒歩3分程です。
ウィーンフィルのコンサート鑑賞へ
いよいよコンサート鑑賞です。
開場が19:00、開演は19:30のため、開場直後にホールへ行きました。
この日のウィーンは曇りで、昼間の気温は1桁台、おそらく夜は5度以下だろうと思います。外に行くにはコートが不可欠ですが、幸いにも楽友協会の隣のホテルインペリアルに宿泊しているため、コートを着ずに行くことができます。
一応、シャツにジャケット、スラックスとキチンとした服装で出かけます。
開場直後ですが、すでに多くの人でロビーは混雑しています。皆さんコートをクロークに預けるために並んでいますが、コート無しの私はロビーを散策します。
ロビー正面奥には、各種グッズを扱うギフトショップもありますが、今回は何も買わずに様子見です。
早く「黄金のホール」に入りたくて、ロビー散策もほどほどにし、席へ向かいます。
今回の座席は、ホール最後部の席です。値段が高くとも前の方の席が良かったのですが、チケットが確保できただけでも万々歳です。
階段を登って、席を目指します。ちなみにこの写真を撮っていたら、スタッフの人に「写真はダメ!」と言われてしました。
楽友協会大ホールの座席表
こちらが楽友協会大ホールの座席表です。ご覧のように長方形の形(シューボックス型)のホールになります。
大きな画面で見たい方は、公式ページをご覧下さい。
参考 GROSSER SAALwww.musikverein.at
赤丸を付けたのが今回の座席になります。後ろから2列目です。
下図は3Dの座席表ですが、舞台側から見ると、この一番奥になります。
楽友協会大ホールの様子
いよいよ楽友協会大ホールに入ります。今回が2回目ですが、前回と違って高揚感がハンパないです(笑)。多分顔はニヤニヤしていたかも。。。。
こちらは2階席から舞台を眺めた様子です。大ホールの中に入ってしまうと、他の皆さんも写真撮りまくっていて、スタッフの人も黙認状態でした。ですから、思う存分写真を撮りました。
大ホールの天井もこのように金色に光っています。
こちらがホール最後部の2階席です。
大ホールをパノラマで撮るとこんな感じになります。
ウィーンフィルのコンサートがスタート
コンサート開始前にプログラムを購入しました。プログラムは有料で、確か3.5ユーロだったと思います。細長い大きな手帳ぐらいのサイズです。
本日のプログラム
- Sergej Prokofjew Symphonie Nr. 1 D-Dur, op. 25, „Symphonie classique“
(休憩) - Gustav Mahler Symphonie Nr. 1 D-Dur
指揮は、Daniel Barenboim です。
冊子の中ページには、作曲者の紹介と、曲の解説もあります。ただ全てドイツ語なので、雰囲気だけ感じておきました。
休憩を挟んで約1.5時間。夢のような時間が終了しました。
やはりテレビやCDで聴くのと違って、コンサートホールで聴く曲は迫力があり、体の芯まで響きますね。「ウィーンフィルサウンド」と言われる独特の軽やかで華やかな音色を堪能しました。
プログラムの2曲とも事前に何回か聴いておいたので、より楽しむことができました。やはり予習は大事です!
「ブラボー」の声もあがり、大拍手の中でコンサートは終了しました。
演奏中は空調の音を気にしてか、空調は切っているようなので、熱気ムンムンでかなり暑かったです。
終了後は、ライトアップされた楽友協会を写真に収め、隣のホテルに戻りました。ちょっと雨も降ってきてました。
楽友協会のガイドツアーもおすすめ!
幸運にもフィーンフィルのコンサートに行けた方も、残念ながらコンサートには行けなかった方にもおすすめなのが、楽友協会が主催しているガイドツアーです。
原則としてコンサートの予定が入っていない日に毎日開催されています。以下のようなポスターが楽友協会の壁にも貼ってあります。
ガイドツアーの概要
開催日 | 原則として日曜日以外の毎日(ただしコンサート主催日は除く) |
時間 | 13:00〜、13:45〜(ただし日によって異なる場合がある) |
言語 | 英語とドイツ語(時間帯により異なる) |
所要時間 | 45分 |
費用 | 8.5ユーロ |
予約方法 | オンライン、または楽友協会窓口にて |
以下のサイトにガイドツアーの詳細ならびにオンライン予約が可能です。日本語のページですが、大部分は英語のままですのでその点だけご承知を!
参考 Guided tourswww.musikverein.at
楽友協会のガイドツアーに参加
ウィーンフィルのコンサート鑑賞の数日後に楽友協会のガイドツアーに参加しました。
チケットはオンラインではなく、楽友協会の窓口で購入しました。
チケットの購入場所、そしてツアーの集合場所は、楽友協会の正面に向かって左横、ホテルインペリアル側になります。
地図で見ると、赤矢印の場所になります。
横から眺めると、こちらの場所です。
中に入るとチケットカウンターがあり、こちらでガイドツアーのチケットを購入することができます。
購入したチケットがこちら。左端の部分は金色になっていて、楽友協会らしいですね。13:00〜の英語でのガイドツアーに参加します。
時間前に行くと、すでにガイドツアー参加者が集まっています。
この日は人数が多かったこともあり、15人ほどずつの2グループに分かれてツアーが始まりました。
ガイドツアー中は写真撮影不可
最初にツアー参加者への注意があり、「ツアー中の写真撮影は不可」とのこと。皆さん写真を撮ろうとおもっていたようで残念がっていました。
ですからツアー中の写真はありませんので、ご勘弁下さい。
実際にツアーで見た場所は、順番に
- 正面ロビー
- ブラームス・ホール(小ホール)
- 黄金のホール(大ホール)
- ガラスのホール(地下にある4つの新らしいホールの1つ)
になります。
途中でホールを見学しながら、ツアー参加者にいろいろなクイズが出されます。
例えば「ウィーンフィルのニューイヤー・コンサートは何回行われるか?」といったような質問です。実はこの答え、私が答えてしまいました。答えは「3回」です。
こちらの記事にも書いていますが、12月30日、31日、そして1月1日の3回行われます。
ウィーンフィル・ニューイヤーコンサートのチケット予約方法を画像付で解説! 憧れのチケットを確保しよう!(2024−2025年版)もし今後ガイドツアーに参加される場合、是非この質問に答えて、ドヤ顔して下さい。
ツアーの最後は、正面ロビーのギフトショップにて解散です。
先日のコンサートの際には人も多く、ギフトショップを眺めるだけでしたが、今回は人も少ないので、ゆっくりと眺めることができます。
楽友協会の絵やロゴが入った文房具などのグッズが売られています。
私はせっかくなので、CDを購入しました。クレジットカードも使えました。
買ったのは、「Best Winer Philharmoniker 50」という3枚組のCDです。
調べて見ると、Best100というCDは日本でも売っているのですが、Best50は売っていないようですね。曲数は少ないですが、レアなので自分用のお土産としては良かったです。
以上でガイドツアーは終了です。
写真を撮れなかったのは残念ですが、黄金のホールを見てみたいという方にはおすすめのツアーです。値段も手頃ですし、ウィーンに行かれた際には是非行ってみて下さい。
おそらく夏休みなどは早くに満席になることもあると思いますので、事前にオンラインで予約することをおすすめします。
以上、今回は、「感激の楽友協会でのウィーンフィルのコンサート鑑賞、そしておすすめしたい楽友協会ガイドツアー」についてでした。
続きはこちら!
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