今回、幸運にも貯めたANAマイルで発券したスターアライアンス特典航空券にてファーストクラスで世界1周をすることになりました。タイ・バンコクを最初の目的地として、ミュンヘン・ウィーン・ブダペスト、そしてニューヨークを巡ります。タイ国際航空、ルフトハンザ航空、ANAと計4回のファーストクラスにも搭乗しました。
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ハンガリーの首都・ブダペスト1泊2日の旅
ウィーンから電車で約2.5時間のハンガリーの首都・ブダペストへ1泊2日で来ました。
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ブダペスト・マリオット・ホテルにチェックインし、その後いよいよブダペスト観光へ出発します。
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幸いなことにブダペスト・マリオット・ホテルは観光に非常に便利な場所に位置しており、1日目は主に徒歩で主要な観光地を散策しました。
ハンガリー国会議事堂
最初の目的地はハンガリーの国会議事堂になります。
ウェストミンスター宮殿同様、ゴシック・リヴァイヴァル建築である。左右対称のファサード、そして中央にドームがある。
建物長268m、建物幅123m。内部には、10の中庭、13の乗客兼貨物用エレベーター、27の門、29の階段室、691の部屋がある。建物高は96mと、聖イシュトバーン大聖堂とともに、ブダペストで最も高い建物である。この「96」という数字は1896年の建国1000年目を、そしてアールパード朝初代の君主アールパードのパンノニア征服の年、896年にも因んでいる。
内外の壁には、全部で242体の彫刻が施されている。ファサードの上部には、歴代のハンガリー統治者、トランシルヴァニアの統治者、及び有名な軍人たちの彫像がある。窓の上部には王侯貴族の紋章が描かれている。正面玄関は東側にある階段で、2頭のライオンの像が並んでいる。
ハンガリー王が代々受け継いできた、聖イシュトヴァーンの王冠と宝珠や宝剣、王杓などの戴冠式用の品がこの議事堂内で保管展示されている。議会が開かれていない日に限り、専門ガイドによる見学ツアーで議事堂内の見学ができる。見学ツアーに参加した観光客は、豪奢な装飾が施された大階段を登り、天井に描かれたフレスコ画を仰ぎ、壁がんにあるシュタインドル・イムレの胸像の前を通過する。ここにはほかに、アールパードやイシュトヴァーン1世、フニャディ・ヤーノシュの像もある。国会議事堂の中で最も有名なものの1つが16角形の形をした議場であり、下院(今日ではここで国民議会が開かれる)、上院(1945年まで存在。現在のハンガリーは一院制である)などたくさんの部屋と隣接している。ミクシャ・ロート(Miksa Róth)によるステンドグラスとガラスのモザイク絵もまた、特徴の1つとして数えられている。
あまりにも広大で、繊細な手仕事で作られた建物のため、常に建物のどこかで補修工事が行われている状態にある。(Wikipediaより引用)
ホテルからだと徒歩で20分以上かかりますが、ホテル目の前から路面電車に乗って行くと、国会議事堂の目の前までいくことができます。
まずはこちらの路面電車に乗ります。24時間乗り放題のチケットを買っているので、料金をいちいち気にしなくて済むのが良いですね。

こちらは電車の中の様子。地元の人もいれば、観光客もいるような感じです。

路面電車を降りると国会議事堂はすぐ目の前です。

国会議事堂の見学ツアー
国会議事堂は有料の見学ツアーがあります。事前に予約をすることで、当日待つことなく見学をすることができます。
ツアーの予約は以下のサイトからすることができます。

参考 Parlianment Visitwww.jegymester.hu
見学ツアーの料金は、6,400HUF(約2,600円)になります。
事前に日程等を決めている場合には、こちらで予約されることをおすすめします。
また、直前でも行きたいという方は、私も以前利用したことのある「Veltra」にて予約することをおすすめします。多少手数料がかかりますが、ツアーに参加することができます。
以下のリンク先から「ハンガリー国会議事堂」と検索すると該当するツアーを見ることができます。
事前に予約しなくても国会議事堂を見学することもできる!
今回はブダペストでの予定を一切決めていなかったため、当日になって見学先やルートを考えました。そのため事前の予約等も一切していませんでした。
ブダペストを訪れたのがちょうど土日ということもあり、当然ながら当日分のツアーはすでに全て売り切れ、翌日分もやはり売り切れという状況でした。
とりあえず国会議事堂に行ってみると建物の右手に長い列が出来ています。

列の先頭にいるスタッフの方に聞いてみると「予約がなくても入れるよ!」とのこと。せっかくなので並んで見学することにします。
このような感じで列が出来ています。長さにして約100メートルほど。風が冷たい中待ちます。ですが30分もかからないうちに中に入ることができました。

料金はなんと「無料」です。てっきり費用がかかるかと思っていたので、嬉しいことでした。
入場に際してはまずはセキュリティーチェックを受けてから入ります。その後は自由に内部を見学することができます。
圧巻なのは、建物中央の大階段と広間になります。


大階段の後方には代々受け継がれてきたハンガリー王国の宝物である王冠や宝剣が保管されている、ドーム型のホールがあります。こちらは写真撮影禁止になっており、衛兵が王冠や宝剣が入ったガラスケースの横に剣を持ってひかえています。
こちはらそのドームの上側の写真です。

無料の見学ツアーで見れるのはここまでになります。
有料見学ツアーと無料見学ツアーの違い
今回は無料見学ツアーにて国会議事堂の内部を見学しました。
しかし他の方の有料見学ツアーの見学記などを見ると、両者の見学できる場所に大きな違いがあるようです。
無料見学ツアーだと大階段と大広間、そしてドーム型ホール部分になります。
一方、有料見学ツアーの場合は、前者に加えて、議会場内部など他の場所も見れるようです。
ですので、もしブダペストに行かれる場合には「事前にオンラインにて見学ツアーを予約する」、または「Veltra等を利用してオプショナルツアー等を予約される」ことをおすすめします。
ドナウ川遊歩道の靴
国会議事堂見学の後は、セーチェニ鎖橋に行く間にある「ドナウ川遊歩道の靴」です。国会議事堂からはドナウ川沿いに歩いて数分、多くの人がいますのですぐにわかると思います。
「ドナウ川遊歩道の靴」とは、ドナウ川のほとりに古さびた靴をかたどった鉄のオブジェ60足が設置されているものです。
オブジェを撮影する観光客もたくさんいて、一見するとオシャレだなと思うほど様々な種類の靴がそこにはあります。しかしこの靴のオブジェが設置された理由には、辛く悲しい歴史があるのです。
第二次世界大戦中、ナチスの迫害によりユダヤ人が川辺に並ばされ、後ろから銃撃されたという凄惨がありました。銃殺された人々は、当時貴重だった靴を脱がされてドナウ川に沈んでいきました。
特に1944年末の冬に一晩に40-60人ほどのユダヤ人が極寒のドナウ川に突き落とされ、計5千人近くが命を落としたと言われています。
その歴史を忘れないために設置されたのが、この靴の形をした慰霊のモニュメントなのです。
このような悲劇を知るたびに2度と戦争は起こってほしくないと思いますね。



セーチェーニ鎖橋
ドナウ川遊歩道の靴をすぎると目の前に雄大な橋が見えます。ブダペストの名所の1つである「セーチェーニ鎖橋」です。
セーチェーニ鎖橋(セーチェーニくさりばし、セーチェーニ・ラーンツヒード、Széchenyi Lánchíd [ˈse̝ːt͡ʃe̝ːɲiˌlɑ̈ːnt͡s(h)iːd])は、ハンガリーの首都ブダペストに架かる吊り橋である。全長380メートル。ブダペスト市内のドナウ川沿岸で最初に架かった恒常的な橋であり、西岸のブダ地区と東岸のペシュト地区(ペスト地区)を結んでいる。単に鎖橋とも呼ばれる。
イングランドの技師ウィリアム・ティアニー・クラーク(William Tierney Clark)が設計し、建設はスコットランドのアダム・クラーク(のちハンガリーに帰化してクラーク・アーダーム、Clark Ádám)の監督とハンガリー人セーチェーニ・イシュトヴァーン伯爵の支援のもとでなされた。
橋の両側は彼らの名前を冠したセーチェーニ・イシュトヴァーン広場(Széchenyi István tér, 旧ルーズヴェルト広場 Roosevelt tér)とクラーク・アーダーム広場 (Clark Ádám tér)になっている。クラーク・アーダーム広場はハンガリー国内の道路の0キロメートル点となっており、原標 (Zero Kilometer Stone) が設置されている。(Wikipediaより引用)
ハンガリー国内の道路の起点になっているとのことで、日本でいうと東京の日本橋のような場所なんですね。

こちらの橋は真ん中に道路、両脇が歩道になっており、歩いて対岸に渡ることもできます。ブダ王宮(ブダ城)に行くためにはドナウ川を渡る必要があるため、セーチェーニ鎖橋を歩いて渡ります。

橋の両端にはこのような彫像もあり、非常に立派な橋ですね。

こちらはセーチェーニ鎖橋の「鎖」となる部分です。

橋を支える塔の部分も立派ですね。ハンガリー王室の紋章が掲げられています。

橋の中央からはこのような眺めです。

こちらは橋を渡ったところにある「クラーク・アーダーム広場」からの風景です。

ちなみにこちらの橋は夜になるとライトアップされ、その風景もまたキレイです。

ブダ王宮(ブダ城)

続いては対岸のブダ地区にある「ブダ王宮(ブダ城)」を訪問します。こちらは世界遺産にも登録されています。
1241年、モンゴル軍の攻撃で木造城壁だったブダ城が破壊されるとベーラ4世が石造で再建した。14世紀にラヨシュ1世によってゴシック様式の王宮に改造されたが、17世紀にオスマン帝国軍の攻撃で破壊された。18世紀にかけてハプスブルク家の支配下で再建され、バロック様式への改造が行われた。19世紀半ばに発生した火災とその後の第一次世界大戦、第二次世界大戦で大規模な被害を受けたが、20世紀半ばに再び修復された。
1987年、「ブダペスト、ドナウ河岸とブダ城」として世界遺産に登録。2002年には「ブダペストのドナウ河岸とブダ城地区およびアンドラーシ通り」として拡大されている。(Wikipediaより引用)
かつての王宮・城であり、現在は王宮としての機能はなく、ハンガリー国立美術館、ブダペスト歴史博物館、軍事歴史博物館などがあります。
ブダ王宮は写真にあるように丘の上にあります。歩いて登ることもできますが、名物のケーブルカーで上がることにします。

ケーブルカーの営業時間は7:30−22:00まで。ブダペストの夜景を見るために利用することもできます。

料金は1,200HUF(約480円)です。

このような車輌に乗り込みます。幸いなことに一番下の部分に乗ることができました。

おかげでこのような写真を撮ることができました。

ケーブルカーを降りたところには州政府事務所があるようで、このように衛兵が立っています。

王宮の入り口を入った様子です。やはり土曜日の午後なので人は多めですね。

王宮内には各種博物館等が入っていますが、今回は外観と景色だけを楽しむことにします。

このようにペスト側の景色が眺めることができます。中央に見えるのがセーチェー二鎖橋、左奥に見えるドームのある建物が国会議事堂です。

一通り景色を堪能して、次の目的地に向かいます。
マーチャーシュ教会

続いてはマーチャーシュ教会です。ブダ王宮からは丘続きになっており、広い意味で「王宮の丘」といわれる場所にあります。
13世紀半ば、ベーラ4世によってゴシック様式の教会として建てられた。ブダ城内に建てられた際に「聖母マリア聖堂」と名付けられたが、後の1479年に南の塔の建造を含む増築を命じたマーチャーシュ1世の名で今日まで広く呼ばれるようになった。
700年という教会の歴史の中で、聖堂はブダの豊かさ(あるいは、ハンガリー人にとって拠り所)の、そしてしばしば悲劇の歴史の象徴を担ってきた。
ハプスブルク家最後の皇帝カール1世を含め、ほぼ歴代のハンガリー国王の戴冠式がここで行なわれただけでなく、マーチャーシュ1世の2度の結婚式もこの聖堂で行われた。
1541年から145年に及んだオスマン帝国による支配は、聖堂にとって暗黒期であった。オスマン帝国は1526年、モハーチの戦いでハンガリー王国を破り、その大半を占領する。オスマン帝国からの略奪を恐れ、大多数の聖堂の宝物がブラチスラヴァ(スロバキアの首都。当時はハンガリー王国の支配下にあり、1536年から1784年までハンガリー王国の首都であった)に移された。そして1541年にオスマン帝国はブタを占領し、以降聖堂はブダの主要なモスクとなった。聖堂はモスクにされただけでなく、更に追い打ちをかけるように、内部の壁に描かれていた豪華なフレスコ画は白く塗りつぶされ、残っていた備品は持ち去られてしまった。
ヤン3世率いるポーランド・リトアニア共和国とハプスブルク帝国の反トルコ神聖同盟によるブダの包囲が続く、1686年、聖堂の壁が同盟側の大砲によって破壊された際に、古い奉納されたマリア像が壁の奥に隠されていたことがわかった。その時中で祈祷中だったオスマン帝国のイスラム教徒の前にこのマリア像が現れたので、彼らブダ駐屯軍の士気は崩れ、この日ブダは陥落しオスマン帝国の支配が終わった、という。このことから、マーチャーシュ聖堂は「聖母マリアの奇跡があった場所」とも呼ばれている。
1686年のオスマン帝国の駆逐のあと、モスクと化した聖堂をバロック様式に復旧しようと試みるものの、大部分が不十分であったことが、歴史的な調査で解っている。19世紀末になってようやく、本来の壮麗な姿を取り戻そうという動きが起こった。建築家のシュレク・フリジェシュ(en、ハンガリー人の慣例に従って姓名で表記)に修復作業は任された。
聖堂は本来の13世紀の設計図通りに修復されただけでなく、建てられた当初のゴシック様式の大半を取り戻した。また、シュレクはハンガリーの代表的な窯元の一つであるジョルナイ製のダイヤモンド模様の瓦屋根や、ガーゴイルの樋嘴を乗せた尖塔など、新たに彼独自の要素を加え、修復作業が終わった時には大論争を呼んだ。しかしながら、今日では、ブダペストで一番の目玉であり個性的な観光名所の一つとして数えられている。(Wikipediaより引用)
マーチャーシュ教会と漁夫の砦は隣に位置しているため、チケット売り場は共通になっています。
マーチャーシュ教会の見学は1,800HUF(約720円)、教会の塔に登るのも1,800HUF(約720円)、漁夫の砦は1,000HUF(約400円)です。

今回はマーチャーシュ教会の内部見学のみとします。

内部はこのような厳かな雰囲気になっています。




それほど大規模な教会ではありませんが、厳かさと重厚さを感じる教会でした。
漁夫の砦

マーチャーシュ教会のドナウ川側にあるのが「漁夫の砦」です。
1903年、建国千年祭における街の美化計画の一環として建造されたネオ・ロマネスク様式の砦「漁夫の砦」。ユニークな名前の由来は中世にドナウの漁師組合がこの場所を守っていたからとか、ここに魚市場があったからとか諸説あるが実際のところは不明とのこと。
漁夫の砦は1階と2階があり、1階部分は無料ですが、2階は有料で1,000HUF(約400円)です。今回は2階には上がらずに1階から眺めることにします。
このような石造りのキレイな建物です。

ご覧のように眺望は抜群ですね。

最初に訪れた国会議事堂も見えます。

聖イシュトヴァーンの騎馬像
聖イシュトヴァーンの騎馬像は、マーチャーシュ教会と漁夫の砦の間の広場にあります。
聖イシュトヴァーンは、ハンガリー建国の父と呼ばれている人物で、初代ハンガリー王です。
この像の特徴は、手に持っている二重の十字架。

ここはサラッと写真だけ撮って終了です。
王宮の丘からホテルへ戻る
一通りまずは見たい所を終えたので、一旦ホテルに戻ることにします。
帰りは漁夫の砦から坂道を下り、セーチェー二鎖橋を再度渡ってホテルへ戻りました。
ゆっくりと歩いて25分ぐらいだったでしょうか。
この日は、この後、夕食、そしてナイトクルーズとまだまだ目一杯動きます。
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