今回、幸運にも貯めたANAマイルで発券したスターアライアンス特典航空券にてファーストクラスで世界1周をすることになりました。タイ・バンコクを最初の目的地として、ミュンヘン・ウィーン・ブダペスト、そしてニューヨークを巡ります。タイ国際航空、ルフトハンザ航空、ANAと計4回のファーストクラスにも搭乗しました。
これまでの世界1周記については、下のボタンをクリックしてご覧下さい。
ウィーン国立歌劇場
今回、人生初のオペラ鑑賞は、ウィーンのオペラ座、正式名称は「ウィーン国立歌劇場」です。ウィーンを訪れた方は必ず見に行く主要観光スポットの1つです。
世界3大オペラ劇場の1つとも言われています。
ウィーンはドイツから北イタリアを支配していたハプスブルク君主国の首都であったため、ドイツ・オペラのみならずイタリア・オペラにとっても中心的存在であった。その帝都の威信をかけて発足した歌劇場であり、精力的な上演活動によってたちまち世界のオペラをリードする位置にのぼり、現在に至っている。ただし、モーツァルトの時代には間に合わず、その後のドイツオペラをリードしたヴァーグナーやリヒャルト・シュトラウスの初演拠点にもならなかったこともあり、有名作品の初演歴という点ではドレスデンやミュンヘンに一歩を譲っている。
専属オーケストラであるウィーン国立歌劇場管弦楽団が、世界でも一、二の人気を争う(英「グラモフォン」誌や日本「レコード芸術」誌のオーケストラ・ランキングでは常に3位以上を維持、歌劇場管弦楽団を兼ねる団体でこの位置に入った例は他に無い)オーケストラであるウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の母体である。
歴代の総監督には作曲家であるリヒャルト・シュトラウスやグスタフ・マーラーも就任している。その他の総監督もその時代を代表する指揮者である。ヨハン・シュトラウス2世も指揮している。
ドイツオペラとイタリアオペラの両方をカバーするという点では、逆の立場(オーストリアの支配を受けていた)にあったミラノのスカラ座にも同様の性格はあるが、古くからイタリア人スター歌手も多く専属化するなど、ウィーンの国際性は一段と徹底している。
歌劇場収容人員2280人。オペラシーズン9月~翌年6月。オペラシーズンの観客動員数約60万人。衣装ストック18万点。
1999年の民営化で、合唱団が有限会社(GmbH)になり[6]、装置、小道具、衣装、入場券販売など裏方部門は「アート・フォア・アート」という名称の独立機関の有限会社(GmbH)になった。各会社は売上を上げるため宣伝活動や寄付、スポンサーの獲得に力を注ぎ、オペラグッズの売出し、切符を色刷り、自国・他国の劇場の注文を広く求め販売拡大につとめた。2002年にはトヨタ・レクサスのメセナを獲得した。
ウィーン国立バレエ団の本拠地でもある。
歌劇場のチケットは度々売り切れるが、需要を満たすために、パブリック・ビューイングが無料で屋外公開され、潜在需要の掘り起こしに役立っている。(Wikipediaより引用)
トム・クルーズ主演の「ミッション:インポッシブル」のローグ・ネイションでは、開始30分頃から始まるアクションシーンの場面でウィーン国立歌劇場が舞台として使われていたので、記憶にある方もいるかと思います。
ちなみに公演している演目は、「トゥーランドット」でした。
場所は、ウィーンの環状道路(リング)沿いで、地下鉄カールスプラッツ駅を出てすぐになります。非常にアクセスの良い場所にありますね。
詳細は公式ページをご覧下さい。
参考
Wiener Staatsoperwww.wiener-staatsoper.at
ウィーン国立歌劇場のガイドツアー
ウィーン国立歌劇場では、毎日、有料のガイドツアーを行っています。前回2016年夏休みにウィーンに行った際には、すでにオペラシーズンは終わっていたため、内部のガイドツアーのみ参加しました。
実際にホールを見学するだけではなく、普段は見れない舞台裏も見ることができます。ホール以上に広大なバックステージは一見の価値ありです。
見どころ多し!ウィーンの観光名所その1(オペラ座、美術史美術館、シュテファン寺院、ウィーン市庁舎、モーツァルト像)
日本語でのガイドツアーもありますので、詳細は公式ページをご覧下さい。
参考
Guided Tourwww.wiener-staatsoper.at
ウィーン国立歌劇場管弦楽団とウィーンフィルの関係
上記のWikipediaの引用部分にも記載がありますが、ウィーンフィルの楽団員は、ウィーン国立歌劇場管弦楽団の楽団員も兼ねています。もっとわかりやすく言えば、ウィーン国立歌劇場楽団員の選ばれた演奏者がウィーンフィルに入ることができるのです。
ですから、ウィーン・フィルの楽団員の多くの方は、ウィーンフィルの演奏活動をしながら、国立歌劇場のオペラでの演奏を行っているのです。
憧れのウィーンフィルのコンサート鑑賞の様子はこちらの記事をご覧下さい。
ウィーンフィルのコンサートを本拠地・楽友協会で鑑賞!黄金のホールと珠玉のサウンドを堪能した!
人生初のオペラ鑑賞は、モーツァルト作「ドン・ジョバンニ」
人生初となるなるオペラ鑑賞は、モーツァルト作の名作「ドン・ジョバンニ」です。ウィーン滞在中には連夜オペラ公演はありましたが、行きたい演目が「ドン・ジョバンニ」だったため、ピンポイントで予約をしておきました。
「ドン・ジョバンニ」の公演まで1日空いてしまっため、合間の1泊2日で駆け足でブダペスト観光に行ってきました。ウィーンからは片道2.5時間ほどでアクセスでき、美しい東欧の町並み・そして最高の夜景が見れる街です。機会があればぜひ足を伸ばしてみて下さい。
実を言うと、本当はモーツァルトの名作「フィガロの結婚」を見たかったのですが、残念ながらウィーン滞在中に公演はありませんでした。。。。
モーツァルト作「ドン・ジョバンニ」とは?
「ドン・ジョバンニ」については、「名前は聞いたことがあるけど、どんな作品か知らない」という方もいるかもしれません。
実は私もそうでした。ですから、事前にいろいろと調べて予習をしておきました。
ということで、今回はこれから見るかもしれない方へ簡単な情報をお知らせしますね。
モーツァルト作「ドン・ジョバンニ」のあらすじ
簡単なあらすじは以下の通りとなります。
【第1幕】
時は17世紀、舞台はスペイン。伝説のドン・ファンことドン・ジョヴァンニは、女であれば誰でも口説き、そして裏切ります。今夜も従者のレポレッロに見張りをさせて、ドンナ・アンナの寝室に忍び込みますが、失敗し騒がれます。ドンナ・アンナの父、騎士長が駆けつけましたが、ドン・ジョヴァンニは彼を刺し殺し、レポレッロとともに逃げ失せました。
こんなことでは懲りないドン・ジョヴァンニは、街で別の女性に声をかけます。しかし、その女はかつて3日間だけ恋人だったドンナ・エルヴィラでした。捨てられたことを怒る彼女を従者レポレッロに押しつけて、ここもうまく逃げ出します。
次の標的は、ある村で農夫マゼットと結婚式を挙げていた娘ツェルリーナ。ドン・ジョヴァンニは村人全員を自分の邸宅に招待して豪華な宴会を催し、その上で、ツェルリーナをこっそり頂こうという手筈を整えます。しかし、あと一歩でツェルリーナをものにできるというところへ、ドンナ・アンナ、その婚約者ドン・オッターヴィオ、そしてドンナ・エルヴィラの3人が現れ、彼の悪行を暴露します。ドン・ジョヴァンニと従者レポレッロは、その絶体絶命の窮地を何とか切り抜け、逃げ去ったのでした。
【第2幕】
それでもまったく意に介さないドン・ジョヴァンニは、レポレッロと服を交換した上で、また女性を誘惑しに出かけてしまいます。一方、ドン・ジョヴァンニの服を着せられたレポレッロは、本人と勘違いされて、またもやドンナ・アンナ達に取り囲まれてしまいました。
やっとの思いで逃げ出したレポレッロは、墓場でドン・ジョヴァンニと落ち合います。その墓場にはあの騎士長の石像が立っていました。ドン・ジョヴァンニが反省せずに女遊びのことをレポレッロに話していると、なんと石像が口を開き、彼に悔い改めよと語りかけたのです。しかしドン・ジョヴァンニは動ぜず、不敵にもその石像を夕食に招待するのでした。
その晩、ドン・ジョヴァンニが豪勢な食事をしていると、信じられないことに騎士長の石像が訪ねてきます。ドン・ジョヴァンニが「私は何も悪いことはしていない」と言うと、石像は彼の手をつかんで、地獄に引きずり落としたのでした。
モーツァルトの作品としては、珍しくちょっと重め結末をむかえる作品です。
史実によるとちょうどこの頃、モーツァルトを徹底的に教育した父親がなくなり、その直後に書かれたのがこの作品でした。
そのため、一説では、劇中の騎士長に自分の父親を重ね合わせているのはないかと言われています。
モーツァルト作「ドン・ジョバンニ」の映像
まずは気軽に見てみたいという方は、Youtubeに洗足学園音楽大学の公演の様子がアップされています。作品の雰囲気を感じるには最適かと思います。実は私も予習として事前に見ておきました。
チケットの購入方法
チケットの購入方法はいろいろな方法がありますが、一番のおすすめは、ウィーン国立歌劇場の公式サイトから購入する方法です。
参考
Season & Ticketswww.wiener-staatsoper.at
このような画面が表示されますので、希望する公演を選びます。
ここでは一例として、2019年6月26日(水)の「AIDA」のチケットを購入するとします。
日付と公演名を選ぶと、以下のような座席表が表示され、チケット購入可能な席には、○印がついています。
空いている席にカーソルを当てると、値段等が表示されます。今回は一番良い正面の席を選んでみます。
席をクリックするとこのような画面が表示され、確定するには、左下の「add to basket」をクリックします。
ショッピングカードに席が追加されるので、右上の「continue」を押して進みます。
初めてチケットを購入する場合は、会員登録が必要ですので、画面下側の「No, I am a nes customer」を押して、次の画面で必要な情報を入力して会員登録を行って下さい。
後は、支払い方法(通常はクレジットカード払い)を選び、購入を完了して下さい。
チケットは、自分で印刷する方法、または現地でピックアップする方法等ありますので、好きな方法を選んで下さい。
自分で印刷すると、ただの紙ですが、現地受け取りにするとちゃんとしたチケット形式で受け取れますので、チケットを記念に取っておきたい場合は、現地受け取りの方がいいかもしれませんね。
ウィーン国立歌劇場にてモーツァルト作「ドン・ジョバンニ」を鑑賞してきた!
ホテル・インペリアル・ウィーンから徒歩でウィーン国立歌劇場へ
ブダペストから戻ってきて、ホテル・インペリアル・ウィーンに再チェックインしました。
ホテルインペリアル・ウィーン宿泊記!楽友協会隣の品格あるホテルに無料宿泊さらにアップグレードも!
一息ついてジャケットとスラックス(ノーネクタイ)に着替え、歩いてウィーン国立歌劇場に向かいます。18:30開演なので、少し余裕をもって18:00頃にホテルを出発し、徒歩で5分程度で到着です。近いのでコート無しで出かけました。
すでにロビーには人が溢れています。多くの方が男性はスーツまたはジャケット着用、女性もドレスとはいわまいまでもきちんとした服装でしたので、あまりカジュアルな格好は避けた方が良いかと思います。
ウィーン国立歌劇場の内部の様子
ウィーン国立歌劇場の内部は非常に豪華で重厚な造りになっています。
エントランスホールの上部は吹き抜けになっており、2階部分はこのようになっています。凝った造りですね。
天井はこのような感じになっています。
先程ご紹介したウィーン国立歌劇場の有料ガイドツアーでは、こういったロビー周辺、バルコニー席や1階席、バックヤードなどを見学できますので、オペラ鑑賞ができなくても楽しむことができます。
座席はバルコニー席
今回は初めてのオペラということで、良い席を確保しました。コンサートであれば音が聞こえれば何とかなりますが、オペラの場合は舞台がちゃんと見えないとせっかくの機会が台無しですからね。
席は2階のバルコニー席。最上の席ではありませんが、価格帯としては2番目に高い席で、190ユーロでした。
席の場所は赤丸の部分になります。若干斜め方向ではありますが、良い席です。
総座席は1,709席、立ち見が576人ということなので、約2,200人が収容できるホールになります。
バルコニー席はこのように部屋のドアを入っていきます。
こちらがバルコニー席の中の様子です。席は一番前列のステージ側です。
席からはこのような感じでステージが見えます。
席からパノラマで撮った写真だとこのように見えます。
ホール後方には立ち見席もあります。10ユーロ以下で鑑賞できますが、休憩を挟んで3時間30分のオペラですので、ちょっと大変ですね。でもこの日は立ち見も含めて満席でした。
ドン・ジョバンニの公演の様子
いよいよ照明が暗くなり、公演が間もなく開演です。
座席前にはモニターが設置されており、作品紹介と字幕が見れます。
本日のキャスト。
字幕は言語を選ぶことができます。日本語があるのは嬉しいですね。
休憩を挟んで3時間半の公演が終了です。
終了後のカーテンコールの様子。
終了後のウィーン国立歌劇場の様子
終演は22時。外に出ると、すっかり夜の街になっており、ウィーン国立歌劇場もライトアップされ美しい姿を見せていました。
この日は日曜日。聴衆の皆さんも終演後は家路を急がれているようでした。
ドン・ジョバンニ鑑賞の感想
モーツァルトの名作「ドン・ジョバンニ」をウィーン国立歌劇場で見ることができました。
休憩を挟んで3時間半の公演で、「長くて飽きないかな?」と少し心配していましたが、いざ始まってみると、ステージに引き込まれ、終わってみればあっという間の3時間半でした。
世界最高峰のウィーン国立歌劇場管弦楽団の演奏と、出演者の演技と歌唱力にすっかり魅せられました。
それにしてもオペラはオーケストラの生演奏とステージでの演技があり、とても贅沢な公演ですね。チケットの値段が高くなるのも納得です。
世界3大歌劇場で、素晴らしい公演を見れたことは非常に良い経験となりました。
次は「フィガロの結婚」を見てみたいなぁと思った次第です(笑)
チケット代は少し高めではありますが、本場でのオペラ鑑賞は素晴らしいものです。もしオペラシーズン中にウィーンに行かれた際には、ぜひウィーン国立歌劇場に足を運んでオペラ鑑賞をしていただければと思います。
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