初めてのヨーロッパ旅行
夏休みのとある土曜日の朝、羽田空港国際線のANAラウンジでは、これからの搭乗を前に、妻と娘が、好きな食べ物をつまみ、快適な空間に満足している様子。二人の楽しそうな様子を見ると、こちらも嬉しくなってくる。
アロマの香りがほんのりとし、私はブログでよんだ記事を思い出す。
”確かアットアロマでANAラウンジのオリジナルアロマが買えるんだったよな。帰国したらネットで買おう“
ビールを飲みながら、そんなことを考えていた。
妻と娘には、ビジネスクラスに搭乗することはまだ話をしていない。
さかのぼること30分前、ビジネスクラスカウンターでのチェックインもSFC修業によりSFCを取得し、上級会員になったからだと伝え、SFC修行の成果をプチアピールする。
カウンターのGHさんとは、娘と妻には聞こえないようにヒソヒソ声で話をし、ビジネスクラス利用だと気付かれないように努めた。
このANAラウンジも、SFC修行のおかげと再度伝えている。本当はビジネスクラス利用なので問題ないのだが、妻の分もSFCの家族カードを発行したので、3人でもOKと話したのだ。
SFC修業中は家を空けることで文句は言われたが、お土産をせっせと買い、ご機嫌を取ったのが成功した。
SFC修行も、陸マイルで貯めてマイルをスカイコインに換え、自費が発生していないことは、コスト至上主義の妻に対して大きな威力となった。
妻と娘は、当然ながらエコノミークラスでの旅行だと信じている。
これまでは短距離国際線中心の旅行だったため、エコノミーでもあまり負担ではなかったが、今回は初のヨーロッパ旅行。
やはり12時間のフライトでエコノミーはつらいと考え、SFC修行後ゼロからのスタートで、各種大技・小技を駆使して30万マイルを貯め、家族3名分の特典航空券ビジネスクラスを確保した。SFCのおかげで、特典航空券も優先的に確保できたと感じている。
毎回、自宅PCでコソコソとマイル収集の作業をしていると、
「何か怪しいことしてない? いつもパソコンばかりやって」
と妻に文句を言われ続けたが、そのおかげで、30万ANAマイルも貯めていた事実を知ったらびっくりするだろう。
搭乗時間になり、いよいよ搭乗。
機材は、ANA国際線機材の主力、ボーイング777-300ER。
優先搭乗で機内へ向かう。
右側のブリッジから機内へ。
帰りは妻だけファーストクラスを確保し、左側のブリッジから搭乗することも、もちろん話をしていない。
ブリッジからは、最強のジェットエンジンGE90-115Bが見える。
ビジネスクラスの前方席を通過し、機内後方へ向かう。
「ビジネスクラスに乗ってみたいわね。こんな個室みたいな席だったら、ゆったりくつろげるのに。機内食も美味しいんでしょう。ロンドンまでは12時間だっけ? エコノミーだと体中が痛くなりそう。パパはロンドン行った時はビジネスクラスだったんでしょう?」
とママは不満そうに言い、娘は大きくうなずく。
やはりビジネスクラスを実際に見てしまうと羨ましいようだ。
「そうだね。。。。」
と私は気のない返事を返す。
ビジネスクラス最後部に近づき、前方にはプレミアムエコノミーのシートが見えた時、
「ママの席は20A、〇〇(娘)の席は18A、パパは間の19C」
とビジネスクラスの座席を指示する。
妻と娘は絶句・・・・。信じられないという顔。
とりあえず、あっけにとられている妻と娘をそれぞれの席に座らせる。
妻と娘は落ち着かない様子で機内誌やANA SKY SHOPPINGをパラパラとめくったりしている。
担当のCAさんが笑顔で挨拶にやってきた。
「〇〇様、いつもご搭乗ありがとうございます。ビジネスクラス担当の△△です。ご家族旅行ですか? 羨ましいです。何かあればいつでもお声がけ下さい。」
妻と娘は、CAさんから名前であいさつされ、キョトンとしている様子。
普段お酒をあまり飲まない妻は、興奮して慌てたのか、ウェルカムドリンクはジュースではなくスパークリングワインを選んでしまったようだ。
どうやらサプライズは成功したようだ。
帰りのサプライズも楽しみだ。
以上、妄想終了(笑)
*実話をベースに、陸マイラーネタを入れ込んで、かなりアレンジしました。
ビジネスクラス特典航空券でお父さんの株を上げてみては?
妄想に気合いが入って、当初想定よりもだいぶ前置きが長くなってしまいました(笑)
上記の妄想のように、普段、家では肩身の狭いお父さんも、株をあげるチャンスです。(我が家だけですかね? (笑))
実際のところ、上記妄想とは違い、我が家は最初からビジネスクラスに乗ることは宣言していましたが、やはり家族は興奮気味でした。さらに妻は帰路のファーストクラス搭乗でさらに興奮はヒートアップでした(体調悪くと散々でしたが(笑))
陸マイラーの皆さんは、少なからず上記のように、家族を喜ばせたいという気持ちがあるのではないでしょうか?
そして、そのためにマイルを一生懸命貯め、特典航空券、それもファーストクラス・ビジネスクラスを確保する。
この使い方が一番マイルの価値を高めることになります。
年間30万ANAマイルを貯める方法は、こちらをご覧下さい。
国内線特典航空券は諸費用がかからない
国内線の特典航空券利用の場合、必要なマイル以外に費用は一切発生しません。空港使用料なども特典航空券の中に含まれています。
ですので、家族3人で沖縄に行くとすれば、18,000マイル×3人=54,000マイルだけで済みます。(レギュラーシーズンの場合)
国際線特典航空券は各種税金・燃油サーチャージがかかります。
国際線特典航空券の場合には、必要なマイル数以外に、諸費用が発生してしまいます。燃油サーチャージも高騰しており、この費用が家族3人だと結構な費用になるのです。
2022年夏にヨーロッパに行った際には、燃油サーチャージも高く、各種税金等を含め、諸費用は1人10万円、2人で20万円でした。数泊分のホテル代がカバーできてしまうぐらいの金額です。
でも、いまやこのMarriott Bonvoy アメックス・プレミアムカードのおかげで高級ホテルに実質無料で宿泊できるようになりました
この諸費用分は結構大きいですよね?
特典航空券=飛行機代はタダ(かからない) と思いこんでいると、思わぬ出費があるので注意が必要です。
諸費用の構成要素
一例として、ロンドン線の特典航空券利用で検索してみました。(2024年2月分として検索した結果)
ご覧のように、かかる費用は、
- 旅客サービス施設使用料
- 国際観光旅客税
- 航空旅客税
- 旅客サービス料
- 燃油特別付加運賃
- 航空保険特別料金等航空会社が定める料金
となり、航空旅客税と燃油特別付加運賃(燃油サーチャージ)が大きいですね。
1人あたり13万円強なので、家族3人だとしたらそれだけで40万円弱になってしまいます。
今回はイギリスを例としたのですが、イギリスの空港税は高いことで有名なようで、さらに搭乗クラスにより費用が違ってきます。ビジネスクラスの税金はエコノミークラスの倍になってしまうようです。
さらにマイラーの皆さんに人気のハワイの場合はこちらです。(空席待ちですが(笑))
ロンドンと比較すれば安くはなりますが、それでも7万円弱。やはり3人となると21万円弱となりますね。
行き先によっては、こういった税金は避けられませんので、必要な諸経費を必ず調べておくことをおすすめします。
費用によって行き先を決めるのは本末転倒なので(笑)
ちなみに世界各国の空港税はこちらにまとまっていますので参考までにご覧下さい。
諸費用の支払い方法
特典航空券を発券すると、その段階で諸費用は支払わなければなりません。
「これって現金(またはカード)以外の支払い方法ってないかな?」と考えたことがある人もいるのではないでしょうか?
私が真っ先に考えたのは、「スカイコインで払えないのか?」といういうことでした。
結論から言うと、払えません。
スカイコインは、航空券またはツアー料金の支払いにしか充当できないのです。
スカイコインでの国際線航空券購入のページに以下のような記載があります。
対象外になるもの
特典航空券のお申し込み
他社便名および他社乗り継ぎ便が含まれる航空券のお支払い
重量超過手荷物料金、従価手荷物料金、ペット料金、ストレッチャー料金など追加での座席手配が必要な場合の料金等のお支払い
交換発行にともなう差額のお支払い
特典航空券発券時の税金・燃油特別付加運賃・発券手数料等のお支払い
スカイコイン概要についてはこちらのページをご覧下さい。
結局のところ、素直にANAカードで支払うのが一番良いですね。そうすると、獲得できるマイルは倍になりますしね。
まとめ
貯めたマイルで獲得する国際線特典航空券ですが、費用がかからずに取れると思うと、諸費用や燃油サーチャージという結構な額の諸費用がかかります。
特に欧米の長距離路線は、それなりの費用になり、家族旅行等複数人で行く場合にはかなりの金額になりますので、心づもりが必要です。
後から金額を見てびっくりしないように、是非予算を立てる段階からよく調べておいてください。
支払いにはSKYコインは使えませんので、素直にANAカードで払い、100円=2マイルを獲得しておきましょう。