JALがハワイアン航空奪取に成功
これまでハワイ路線では、便数・シェアともに圧倒的な強さを維持していたJALに対し、ANAは今年から古い機材を一新、毎日羽田・成田合わせて3便の機材を全てボーイング787にし対抗していました。そして2019年からはいよいよエアバスA380を投入し、シェア巻き返しに取り組もうとしています。
ANAのエアバスA380初号機が塗装後のロールアウト!来春からハワイ特典航空券は取りやすくなるか?
そんな中、本日、JALとハワインアン航空がコードシェアやマイレージ提携など包括的業務提携契約に合意したとのニュースがありました。
これに伴い、ANAとハワイアン航空の提携は解除されることになります。
JALとハワイアン航空の提携のニュースは以下の通りです。
JAL(日本航空)とハワイアン航空は9月26日、東京・天王洲にあるJAL本社において共同会見を開き、包括的業務提携契約に合意した。
2018年の夏期ダイヤが始まる2018年3月25日から、2社は双方の日本~ハワイ路線でのコードシェア(共同運航)、ラウンジの相互使用、マイレージプログラムの提携などを行ない、利用客の利便性向上を図る。
また、将来的には日本~ハワイ路線のほか、ハワイ~アジアマーケットにおいても、共同事業を検討していくとしている。
ハワイアン航空は、2社の乗り継ぎの利便性を図るため、成田空港において現在使用している第1ターミナルから、JALと同じ第2ターミナルに移転する予定。
そのほかジャルパックにおいてハワイアン航空を利用した旅行商品を発売する。
コードシェア対象路線
ハワイアン航空運航線:
成田~ホノルル、羽田~ホノルル/コナ、関空~ホノルル、新千歳~ホノルル、JAL便と乗り継ぎ可能なハワイアン航空ハワイ州内路線JAL運航線:
成田~ホノルル/コナ、関空~ホノルル、セントレア~ホノルル、ハワイアン航空と乗り継ぎ可能なJAL国内路線とアジア路線
JALのプレスリリースは、ほぼ上記と同様の内容です。
(9/28追記)もう少し詳しい内容がAviationWireに掲載されていたので、こちらもご紹介します。
→ 植木社長「大変厳しい競争になる」 特集・JALとハワイアン強者連合誕生(前編)
→ 「破綻のまっただ中。お断りせざるを得なかった」 特集・JALとハワイアン強者連合誕生(後編)
これに対する形でのANAとハワイアン航空の提携解消のニュースはこちらになります。
ANA、ハワイアン航空と2018年3月にコードシェア提携を解消へ
全日空(ANA)は2017年9月26日(火)、ハワイアン航空と提携解消を発表しました。ANAとハワイアン航空は2010年12月から貨物便でコードシェアを実施し、2012年1月19日(木)から、旅客便でのコードシェア運航を開始していました。
これにより、国際線の羽田/ホノルル線をはじめ、日本国内線ではANAが運航する羽田発着の新千歳、関西、伊丹、広島、福岡、大分、鹿児島、那覇線など、ハワイアン航空運航のホノルル発着コナ、リフエ、ヒロ、カフルイ線でコードシェアを実施していました。
ANAとハワイアン航空の提携解消の期日は、2018年3月の予定です。ANAでは予約、航空券の取り扱いは今後、ハワイアン航空と協議し、決定するとしており、改めてホームページなどで告知するとしています。なお、ハワイアン航空はこの提携解消を受け、日本航空(JAL)とコードシェアを実施するとみられます。
ANAのプレスリリースでは、要点だけ簡潔に書かれています。
これらの提携関連の動きの背景は?
上記のニュースやリリースにはそれらしい理由が一切書かれていないので、あくまでも私見ですが。
- ANAは同じスターアライアンスのパートナーとしてユナイテッド航空もあり、ハワイアン航空との提携にあまりメリットを感じていなかった。
- ANAは自社便拡大(エアバスA380就航)を狙っており、ハワイアン航空との提携に意味を持たなくなった。
- JALはANAのハワイ路線拡大に危機感を募らせていた。
- JALはこれまでのハワイでの強みを維持するために新たなパートナーを模索し、ANA・ハワイアンの提携以上のものを目指した。
- ハワイアン航空からみれば、ハワイに強いJALの方がANAより提携先として魅力的だった。
ということなのかと。
JALが猛攻?
2019年のANAのエアバスA380のホノルル就航に向けて先手を打っているかのような動きですね。
JALは9月15日からは、成田・コナ線を就航させ、ANAの一歩先を行っている感があります。
→ JAL、成田ーコナ就航 大川専務「新たなハワイの魅力伝えたい」
さらに先日は、成田・メルボルン線の就航や、国内線用にボーイング787を4機導入するなど、積極的に動いている感じがします。
→ JAL、成田ーメルボルン就航 植木社長「食は大切」シーフード推薦
→ JAL、国内線に787-8初導入 19年から羽田-伊丹、4機追加発注
先日は、羽田空港でニューヨーク行きボーイング777-300ERのエンジントラブルもありましたが。。。。
その後、原因については何のニュースもないですね。
少なくともJALの動きを見ていると、ハワイに関しては、ANAマイラーとしては残念ですが、現時点ではANAよりもJALの方が魅力的です。
ANAが就航させるエアバスA380がどうなるかは別の意味で気になるところですが。
特典航空券でハワイに行くなら、JALかANAか?
この議論については、多くのマイラーの方がこれまでも熱い(?)議論を交わしています。
個人的にはハワイ熱はそこまで高くなかったので、今までちゃんと調べたことはありませんでした。
しかし、特典航空券の取りやすさ等の検証記事を見ると、JAL優位といえるようです。
席の解放数が多いのか、マイラーが多いのかは、「ニワトリが先か?卵が先か?」の議論と同じような気もするのですが、いずれにせよ、
- ANAのハワイ線の特典航空券は取りにくい。特にビジネスクラス
- JALの特典航空券は直前に解放される席数が多い
というのは事実のようですね。
もしJALとANAの両方のマイルを持っているなら、確実にJALが優位といえるでしょう。
ANAマイラー的なハワイ線の狙い方
家族でハワイに行くとなるとどうしても席数は3席以上確保する必要があります。そしてせっかく貯めたマイルで行くなら、絶対にビジネスクラスという思いもあります。
そうなると、席を確保してハワイに行くためには、
- 355日前の予約開始に何が何でも席を確保する
- 閑散期を狙う
- 空席が出た時に旅行に行く
- 貯めたマイルをスカイコインに交換し、有償航空券を購入する
- 2019年のエアバスA380就航まで待つ(笑)
が必要です。
万が一「空席待ち」になってしまったら、確保できる可能性は限りなくゼロに近いと思われます。
いずれにせよ激戦であることは間違いないですね。
ANAマイラーがハワイに行くための裏技
ANAマイルを年間30万マイル貯める方法はこちらです。
でも、いくらANAマイルを貯めても、上記のような理由でなかなか特典航空券は取れません。。。。
しかし、JALのマイルがあれば、特典航空券でハワイに行きやすくなるかもしれません。
- JALの方が特典航空券を取りやすいのは分かっている!
- どうやってANAマイラーがJALマイルを貯めるんだ?
- せっかく取った上級会員資格が活用できないじゃないか?
- JALよりもANAの方が好きなんだ!
- (ANAのCAが好きだ!)
と、いろいろな(心の)声が聞こえてきそうです。
そのために、何かお忘れではありませんか?
そう、マイラーに人気のクレジットカード「SPGアメックス」です。
SPGアメックスを最大限活用し、貯めたスターポイントをJALマイルに移行しビジネスクラス特典航空券を取り、スターポイントでの無料宿泊を利用すれば、ANAマイラーであってもANAマイルを一切使うことなく、豪華にかつ格安でハワイ旅行を楽しむことが出来てしまいます。
SPGアメックスのメリットや入会についてはこちらをご覧下さい。
このSPGアメックスをメインカードとして活用し、SPG系列ホテルの宿泊や紹介プログラムを活用すれば、大量マイルを貯めることが可能です。
ANAのダイヤモンドやプラチナ、SFCなどのプレミアムメンバーを持っている方は、JAL利用によって各種特典は利用できませんが、JALのビジネスクラス特典特典航空券が取れれば、ラウンジも優先搭乗も、手荷物のPriorityも使えるので、大きな不便はないでしょう。
しいて言うならば、ミリオンマイラーになるための「ライフタイムマイル」への加算がないぐらいでしょうか?
ハワイ大好きの方には、ANAマイラーでもJALマイラーでもない、第3のマイラーたる「スターポインター」という方法が、もしかしたらハワイへの最短距離なのかもしれません。
もし「ハワイ大好き。これからマイル等を貯めてハワイに格安かつ豪華に毎年行きたい」という方がいれば、SPGアメックスという方法も考えてみて下さいね。
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