今回、幸運にも貯めたANAマイルで発券したスターアライアンス特典航空券にてファーストクラスで世界1周をしてきました。タイ・バンコクを最初の目的地として、ミュンヘン・ウィーン・ブダペスト、そしてニューヨークを巡ります。タイ国際航空、ルフトハンザ航空、ANAと計4回のファーストクラスにも搭乗しました。
これまでの世界1周旅行記については、下のボタンをクリックしてご覧下さい。
フランクフルト空港ルフトハンザ航空ファーストクラスチェックイン
ウィーンからフランクフルトは到着し、スーツケースをピックアップしました。フランクフルトで乗り継ぎのため、本当ならばウィーンからフランクフルト経由でニューヨークまでのチェックインが可能です。
しかし、今回はフランクフルト空港でルフトハンザ航空のファーストクラスカウンターでチェックインしたかったため、あえて別々にチェックインすることにしたのです。
ルフトハンザ航空のファーストクラスカウンターは、ターミナル1の端っこにありました。
手前側に警備のスタッフの方がいて、ファーストクラス利用がどうかを最初に確認されました。
そしてファーストクラスのカウンターへ。
ご覧のように空いているので、待つことなくチェックインしました。ここで先程ピックアップしたスーツケースを再度預けます。
これで無事にチェックインが完了です。
ファーストクラスターミナルに行く前に少し寄り道
チェックインが完了し身軽になったところで、次に行くのはファーストクラスターミナルなのですが、その前に少し寄り道します。
前回の記事でご紹介した「フランクフルト空港エアポートガイドツアー」に参加しました。
フランクフルト空港でエアポートガイドツアーに参加!飛行機が間近に見れて大興奮!至福の45分間!
エアポートガイドツアーに参加しなければ、スーツケースをガラガラと引いてファーストクラスターミナルに行くのですが、ガイドツアーに参加するのにスーツケースが邪魔なため、ここで預けてしまったのです。
ルフトハンザ航空ファーストクラスターミナルへ徒歩で移動
エアポートガイドツアーが終了し、いよいよファーストクラスターミナルに移動します。
実はファーストクラスターミナルは、一般のターミナルとは少し離れた場所にあります。
とはいっても、徒歩数分で着く距離です。一応スマホのグーグル・マップで調べてみると、ちょうどターミナルの反対方向になるため、徒歩8分となっていました。
スーツケースは預け済なので、気軽に歩いていけます。
ターミナル前の道路を左方面にどんどん歩いていきます。
しばらく歩くと、とうとうファーストクラスターミナルが見えてきました。この建物がまるまるファーストクラス専用の建物になります。
到着です。2階部分がメインエントランスになり、車寄せがあります。こちら側の一階入り口は通用口的な位置づけでしょうかね。ターミナルからも離れており、車で来るのを大前提にして作ってあるようですね。
私は1階の入り口からひっそりと中に入り、エレベーターで2階に行きました。
ルフトハンザ航空ファーストクラスターミナルとは?
ルフトハンザ航空のファーストクラスターミナルとは、その名の通り、ファーストクラスに搭乗する乗客のためのターミナルとなります。
しかしながら利用条件は厳しく設定されています。
その概要をご紹介します。
名称 | ルフトハンザ航空ファーストクラスターミナル |
利用条件 | ・ルフトハンザ、オーストリア航空、SWISS航空のファーストクラス利用者と同伴者1名 ・ルフトハンザのマイレージクラブMiles&Moreの上級会員HON Circle会員および同伴者 |
オープン時間 | 5:30-22:00 |
広さ | 1,800㎡ |
施設種類 | ・ラウンジエリア ・レストランエリア ・シガーラウンジ ・バーカウンター ・オフィスルーム(5部屋) ・バスルーム(4箇所) ・リラクシングゾーン(2箇所) |
フランクフルト空港の制限区域内にもファーストクラスラウンジはありますが、こちらのファーストクラスターミナルは、自社便利用のファーストクラス搭乗者と最上級会員しか利用できないという非常に敷居の高い場所となります。
ちなみにこのような厳しい利用制限をしているのは、他にはタイ国際航空のバンコク・スワンナプーム空港にある「ロイヤル・オーキッド・スパ」や、ANAスイートチェックインなどがあります。
至福の時間!タイ国際航空が誇るロイヤル・オーキッド・スパでファーストクラス専用のボディ・マッサージを受けてみた!
ちなみにANAスイートラウンジは、ANA便のファーストクラス利用者以外にも、スターアライアンス加盟航空会社のファーストクラス利用者であれば利用することが可能です。
ファーストクラス世界1周へいよいよ出発!羽田空港ANAスイートラウンジ、そしてタイ国際航空TG683便バンコク行へ搭乗するまで!
ですから、こちらのファーストクラスターミナルを利用するためには、ルフトハンザ航空のファーストクラスに搭乗することが大前提となるのです。
今回は、ANAマイルを利用したスターアライアンス特典航空券にて、ルフトハンザ航空のフランクフルト・ニューヨーク間のファーストクラスを利用するため、こちらのファーストクラスターミナルが利用できるというわけです。
ANAマイルでファーストクラス世界1周!スターアライアンス特典航空券を徹底活用!
ルフトハンザ航空がファーストクラスラウンジを設置しているのは、「フランクフルト空港」「ミュンヘン空港」「ジョン・F・ケネディー空港(NY)」の3箇所だけとなり、その中でも独立した建物になっているのは、このフランクフルト空港のファーストクラス・ターミナルのみになります。
さらに専用車で搭乗口まで送ってくれるのもフランクフルト空港のみです。(ミュンヘン空港は沖止めの場合のみ専用車で送ってくれるとのこと)
ファーストクラスターミナルの概要については、こちらの公式ページもご覧下さい。
参考
First-class Terminalwww.lufthansa.com
ファーストクラスターミナルの中の様子
さて、では実際にファーストクラスターミナルの内部の様子をご紹介します。
まずはエレベーターで2階へ上がると、メインエントランスがあり、レセプションが置かれています。洗練された雰囲気のレセプションですね。
この時、到着した乗客は私一人だけで、すぐにスタッフの方がやってきてくれました。ここでパスポートを預けると出国手続き等の手続きを行ってくれ、出発時に返却してくれる仕組みになっています。
また、出発時間が近くなるとスタッフの方が呼びに来てくれるため、呼ばれるまではゆっくりと過ごすことができるようになっています。
ターミナル内は制限区域
受付のすぐ横(写真でいうと左手側)にセキュリティーチェックがあり、ラウンジ中に入るためには手荷物検査等を受けることになります。
つまりこのセキュリティーチェックの先は、空港内と同様に制限区域内ということになります。
当然ながら待つこともなく、セキュリティーチェックを通過し、いよいよラウンジ内に入ります。
ラウンジ内に免税店もある
セキュリティーチェックを抜けると左手には免税店もあります。さほど大きなショップではないので、種類は多くはありませんが、お土産になるようなものを購入することができます。このファーストクラスターミナルからは専用車の送迎により直接飛行機に搭乗することになるので、もしどうしてもお土産が必要ならこの免税店が最後の購入のチャンスになります。
入り口には、ルフトハンザファーストクラスターミナル限定のアヒルちゃんが陳列されています。いろいろなバージョンがありますね。ドイツにはこのアヒルちゃんのコレクターもいるようです。
さらに進むと、世界時計と新聞類が豊富に置かれています。
ラウンジエリア
中に入るとラウンジエリアが広がっています。
この写真の左手側と手前側がラウンジエリア、右手がバーカウンター、右手奥にはレストランエリアがあり、正面奥にはシャワールームやトイレなどがあります。
ラウンジエリアの様子です。
この写真はさらに手前側から撮った写真です。
ラウンジ中央にはモニターが設置してあり、フライトの状況が確認できます。ルフトハンザグループ便しか表示されていないので、コンパクトですね。
1つ1つの椅子は上質な革製の椅子で、座り心地は最高でした。
こちらがファーストクラス専用のチケットホルダーになります。
こちらはチケットの券面です。
こちらはチケットホルダーの裏側で、スーツケースの半券がついています。
一息ついて、まずはドイツビールをいただきました。
バーカウンター
バーカウンターには数え切れないほどの種類のお酒が準備されています。何か飲みたくなったらこちらのカウンターに行ってオーダーすれば、好きなものをいただくことができます。
多分、良いお酒もたくさんあるんだと思います。
フードコーナー
レストランエリアの横には、ビュッフェ形式のフードコーナーがあります。軽く軽食をつまみたい場合はこちらを利用するのが便利ですね。
小皿系のものは1つずつラップされていますので、衛生的にも嬉しいですね。
生ハムはこのようなスライサーが置いてあり、切りたてをいただくことができます。
デザート系ももちろんあります。
ビールのお供に、少しだけ軽食をいただきました。搭乗後には機内食もあるので、ここでは控えめにしておきました。
レストランエリア
フードコーナーのお隣には、フルサービス形式のレストランエリアがあります。しっかりと食事をとりたい場合はこちらでいただくのが良いですね。今回は遠くから眺めるだけにしておきました。もし次の機会があれば、ぜひ挑戦してみようと思います。
シャワールーム
今回は、これからニューヨークまでの旅になるため、シャワーを利用させてもらいました。
このようなカウンターで名前を書くと、スタッフの方が空いているシャワー室に案内してくれます。
ちなみにカウンターの上にはアヒルちゃんが置いてあり、1ついただけました。
シャワールームの中はこのような感じになっています。こちら側にはベンチがあり、右手にはトイレがあります。
シャワールームには、バスローブとスリッパ、タオル類がセットされています。
正面には洗面ボウルです。右手奥がシャワーになります。
そしてシャワーブースです。
アメニティー類はエトロの製品で統一されています。
余ったアメニティは持ち帰りOKとのことでしたが、スキンミルクだけいただいてきました。
オフィスエリア
こちらは5室あるオフィスルームのうちの1つの部屋を撮ったものです。どの部屋も使用されていて、空いている瞬間に写真だけ撮らせてもらいました。機能的なつくりになっていますので、仕事に集中できそうですね。
シガーラウンジ
ラウンジエリアの奥には、愛煙家のためのシガーラウンジもあります。日本では喫煙室というと狭い空間というイメージですが、こちらのシガーラウンジは、ガラスで仕切られているだけの違いで、中は通常のラウンジエリアと同じようなつくりになっていました。
このようにゆったりとしています。
さらに驚くことにシガーラウンジの中に、ちょっとしたバーカウンターも設置されていました。
灰皿とマッチも重ねておいてありましたが、マッチには、DO&COのロゴが入っていますので、このファーストクラスラウンジの飲食関係はDO&COが行っているんでしょうね。
DO&COが提供しているオーストリア航空の機内食の様子はこちらの記事もご覧下さい。
オーストリア航空OS129便ビジネスクラス(ウィーン・フランクフルト)搭乗記!やっぱり美味しいDO&COの機内食!
トイレには面白いものが!
トイレ自体は普通でしたが、トイレの入り口付近に見慣れない機械が置いてありました。
よくよく見てみると、靴磨きのための機械でした。こんなものまで設置してあるとはなかなかですね。
その他
ファーストクラスターミナルの横はルフトハンザのオフィスになっており、大きなスーツケースを持ったCAさん達がひっきりなしに通っていました。
ファーストクラスターミナルから専用車で搭乗口へ
ファーストクラスターミナルでゆったりとした時間を過ごしました。
搭乗時間が近づくとスタッフの方が呼びに来てくれますので、準備をして、階段を降りて1階に進みます。
呼ばれた時にアヒルちゃんを1ついだけました。なので、今回は2体のアヒルちゃんをもらうことができまいた。
帰宅後に撮った写真がこちらです。黒いボティに金色の口で、高級感あふれるアヒルちゃんツインズです。「Lufthansa First Class Terminal」とロゴの入った限定品です。
1階には出発便毎にカウンターが分かれており、名前の確認があります。
今回のニューヨーク便は一番手前のカウンターでした。
写真には写っていませんが、この右手には、ファーストクラスターミナル専用のイミグレーションがあり、こちらでパスポートを受け取ります。
扉を出ると、送迎用の専用車がズラッと停車しています。ポルシェのパナメーラが多いですね。ポルシェにはまだ乗ったことがないので、乗れるかなと思って楽しみにしていました。
しかし、今回は3名の搭乗客がいたため、メルセデスのバンでした。
とはいっても、中は革シートで高級感にあふれています。
いよいよ搭乗機に向けて出発です。厳重なゲートをくぐり、エプロンへ向かいます。
エプロンを走ります。つい数時間前にエアポートガイドツアーで見た光景と一緒です(笑)
エアバスA340が見えてきたので、これが今回の搭乗機だと思われます。
搭乗ブリッジの下に到着です。これはなかなか見ることのできない貴重な光景です。
そしてこんなところから中へ入ります。
関係者用のエレベータに乗ります。
さらに関係者用の扉をくぐり進みます。
やっと通常の搭乗口に到着です。
さあ、いよいよルフトハンザ航空のファーストクラスに搭乗です。
ルフトハンザ航空ファーストクラスターミナルを訪問した感想
今回、ルフトハンザ航空のファーストクラス利用者のみが使えるファーストクラスターミナルを利用しました。このターミナルを利用したために、わざわざウィーンからフランクフルト経由でニューヨークに行くことにしたのです(笑)。
それにしても自社のファーストクラス利用者のためだけにビルを設置してしまうとは、以下に上級顧客を大事にしているんのでしょうね。
ラウンジ自体も、全てが洗練されており、非常に快適な時間を過ごすことができました。今から考えれば、機内食のことはあまり考えずに、レストランで美味しいものをいただだいておけばよかったかなと思います。でも、どうしても機内食の方を優先してしまうんですよね。
そして最後には専用車での送迎付き。実はこのサービスが飛行機好きにとっては一番嬉しかったかもしれません。
いずれにせよ、ルフトハンザ航空が誇る極上のサービスを堪能でき、素晴らしい経験ができました。
バンコクでのタイ国際航空、フランクフルトでのルフトハンザ航空と、やはり本拠地でのサービスの充実ぶりは素晴らしいですね。
次の機会がもしあれば、また堪能したいと思います。
続きはこちら!
ルフトハンザ航空ファーストクラスでフランクフルトからニューヨークへ出発!機材は貴重な4発機エアバスA340−600!(機内設備編)