旅行会社のてるみくらぶが倒産したことがここ数日大きなニュースになっていますね。すでに同社のツアーで数千人の方が海外に行かれているとのこと。
ホテルで追加料金を取られた等のニュースもあり、今回の災難に合われた方が、これ以上大きなトラブルに巻き込まれずに無事に帰国できるように願うばかりです。
それにしても、すでに払い込みの旅行代金は、1%程度しか戻ってこないというニュースもあるので、これから旅行を楽しみにしていた方には、かける言葉もないです。
もしこれが自分の身に起きていたら、どこに怒りを向ければよいのでしょうか?
てるみくらぶ
正直なところ、「てるみくらぶ倒産」というニュースを聞いた時、「てるみくらぶ」という会社を知りませんでした。
格安海外旅行ツアーではそれなりにメジャーな会社であることは、ニュースで初めて知った次第です。
「若いお客様を中心にインターネットで集めていた。中高年の方には馴染みが薄いかもしれないが、若い方の間での知名度は高い」とのニュースコメントもありました。
やはり私は中高年なんですね。。。。。
私の中での格安海外ツアー会社は、過去に数回利用したことがある「HIS」ぐらいでした。
不謹慎ですが、はじめは「てもみくらぶ倒産」と勘違いし、マッサージ屋さんか何かの倒産なのかなと思った次第です。
それにしても、倒産数日前に新聞広告をうったり、現金払い専用のツアーを直前で募集したりと、無関係な一消費者からみたら、どうみても詐欺のように感じてしまいますね。
さらに、従業員80名程度の会社なのに、新卒入社者(内定者)が50名程度など、普通から考えたらやはりおかしいですね。
計画倒産のための偽装工作という噂も出ていますね。
せっかくの海外旅行を楽しみに、前払いをしたのにお金は返ってこない、旅行にもいけないなど、さぞ悔しい思いをされている方もたくさんいらっしゃるようです。
我が家のツアー旅行経験
我が家の場合も、かつて10数年前までは、海外旅行に行く際には何度かツアーを利用しました。
その時使ったのが、HISでした。
他にもいろいろな旅行会社はありましたが、大手の旅行会社だと割高なこと、あまりメジャーでない旅行会社だと少し不安ということもあり、メジャーでありかつ値段もリーズナブルなHISを利用したのでした。
ツアーだと自分で手配が不要という便利さはありますが、現地に到着した後、ホテルチェックインまでの時間調整のために観光がセットになっていたり、ホテル到着までは、各ホテルに寄って数組ずつ降ろしながらなど、不便な面もありますよね。
そういったちょっとした不便な面を避けるために、ツアー旅行からは離れていきました。
契機はマイルを貯め始めてから
ツアー旅行から離れる契機になったのは、やはりマイルを貯めるようになってからです。最初のうちは、近距離のエコノミークラスしか取れないようなマイル数でしたが、航空券を入手できれば、後はホテルを確保すれば良いだけ。観光は自分たちで何とかなるため、個人手配の旅行にシフトしました。
ANAマイルを使った特典航空券での旅行は、以下の記事の通りです。
ANAマイル特典航空券使用済は150万マイル!使用済マイル数だったらミリオンマイラー!
*マイルの貯め方をよく知らなかった頃は、毎年沖縄に行くのが精いっぱいでしが、ここ最近はマイルの貯め方を覚えたので、毎年海外にファーストクラス・ビジネスクラスで行けています。
しかし、ANAマイルを貯める前に、少しだけJALマイルを貯めている時期があり、その時はJALマイルを使って特典航空券を確保し、グアムに行ったのでした。
思い起こせば、この時が初めての個人手配の旅行でした。
それから10数年、ツアーではなく、個人手配旅行を続けています。
個人手配旅行のすすめ
ツアー旅行の場合は、個人での手配が不要な分、様々な費用がツアー料金に含まれてしまっています。
広告費・人件費・管理手配費等々。
気軽に海外に行くためには、多少割高でも全部お任せできるので、海外旅行に慣れていない方には良いかもしれません。
でも、おすすめしたのは、個人手配旅行です。
もちろん知らない場所へ旅行に行くためには、いろいろと調べることが必要です。
でも、自分でいろいろと調べることで、旅行自体に思い入れができ、きっといろいろな意味で思い出深いものになるのではと考えます。
もちろん、旅先でのちょっとしたトラブルもあるかもしれませんが、そこは何とか乗り越えましょう。
「手配が面倒である」「語学が心配」等々、不安な面もたくさんあるとは思いますが、海外という異国の地を訪問するには多少の苦労は必要と考えます。
でも、そんなデメリットを上回るだけのメリットもあると個人的には思います。
ですので、ここから先は、主観に基づきますが、個人手配旅行のメリットを、熱く(笑)書いていきたいと思います。
個人手配をおすすめする3つの理由
私が考える個人手配旅行のメリットは、以下の3点です。
他にもいろいろあるとは思いますが、あくまでも個人的な意見として読んでいただければと思います。
自分で現地情報を調べるので、行きたい見所や時間を自由に選ぶことができる
個人手配旅行をするとなれば、行程の全てを自ら決めなければなりません。
私も知らない場所への家族旅行の場合には、モデルコース等を参考にルート選びからスタートします。
実はその時に役立つのが、各旅行会社が出しているパンフレットなんですよね。
JTBや近畿日本ツーリストなどの大手旅行会社のパンフレットを大量にもらってきて、まずは勉強することからスタートしています。
- 全体で何日必要なのか?
- 日本からの行き方は?
- 宿泊先はどこにするか?
- 必ず行きたい場所はどこか?
- 効率の良い観光ルートは何なのか?
- 現地での移動手段は?
- 各観光スポットの入場料は?
- どこで何を食べるか?
など等。
他にもいろいろと考えるべき点はありますが、こういったことをパズルのように組み合わせて全体日程を組み立てる必要があります。
私の場合は、こういったことを考えるのが好きなので、個人手配旅行が向いているのかもしれませんが(笑)
こういったことを考えていくことで、行きたい場所の位置関係や、ルートなどを頭に叩き込むことができます。
少なくともここ最近の海外旅行は、すべて自分でルートを組み立てて手配しました。
ANAマイルでファーストクラス世界1周!スターアライアンス特典航空券を徹底活用!
ANA国際線ビジネスクラス特典航空券 2017年夏の家族旅行に向けて、1名分は確保済! しかし2名分は空席待ち!
音楽の都ウィーンへの出発 ANAファーストクラス・ビジネスクラス特典航空券は空席待ちで確保!
もちろん、ガイドブックも買って情報収集します。
ここ何回かの海外旅行で、使い勝手の良かったのは、こちらの「トラベルデイズ」シリーズでした。
ただし、カバーする都市がまだ少ないので、対象都市が多いという意味だとやはり「地球の歩き方」でしょうか。
スケジュールに振り回されることなく、自分のペースで過ごせる
一度綿密に計画を立てたとしても、現地に行ってみたら、いろいろな事情により予定を変更しなければならないケースも出ててきます。
体調や天候などの要因ですね。
ツアーだと、他のツアー客との兼ね合いでどうしても無理をしなければならないこともありますが、その点個人手配旅行であれば、柔軟に対応できます。
また天気が悪ければ、予定の変更なども柔軟に対応できます。
観光で歩き疲れたら、ホテルに戻って一休みや、カフェで一休みなど、スケジュールに縛られずにマイペースで過ごすことが可能です。
パリでは妻の体調不良、シンガポールでは娘の高熱などがありましたが、おかげで予定を柔軟に変更し、無事に帰国することができました。
妻の体調不良により波乱のパリ最終日!シャルル・ド・ゴール空港でスターアライアンス・ファーストラウンジを経験!【パリ最終日】
シンガポール旅行中に娘が高熱を出した!帰国は翌日の予定!その時の対応は?帰国は一体どうなる?
上記の2つの事例は、個人手配旅行だったからこそ、柔軟に対応できた例だと思います。
アイデア次第で費用を激安にできる。
ツアー料金に含まれている費用は、ある程度のパッケージツアーだとすれば、
- 航空券代
- ホテル代
- 現地移動費
- 観光スポットの入場料
- 食事代
の費用などでしょう。
それぞれの費用も、アイデア次第で安く抑えることが可能です。
では、それぞれについて見ていきましょう。
ホテル代
航空券代は後回しにして、まずはホテル代から。
現地に強い代理店を持つ旅行会社であれば、それなりに安い費用で宿泊することも可能かもしれませんが、今はネット予約で良いホテルを安く予約することが可能です。
メジャーなところだと、
Expedia
Booking.com
あたりでしょうか。
多少の差はあれば、大体同じような値段で予約が可能です。
また、時折セール価格で出ていたりするので、こまめにチェックすることが肝心です。
*これらのホテルの予約時も、後述するポイントサイトを経由すれば、ポイントの2重取りが可能になります。
現地移動費・入場料等
主要都市では、観光客向けに市内交通と入場料がセットになったカードなどを発売しています。
パリでいえば、Museum Card。主要な美術館などが無料で見ることができます。
ウィーンでは、ウィーンカード。こちらは市内交通機関と主要観光スポットの割引がセットになっています。
ザルツブルクでは、ザルツブルクカードがあり、こちらは市内交通機関と観光スポット入場料が全て無料になります。
日数とどれだけ観光スポットを訪問するかによってお得かどうかが分かれてしまいますが、多くの場合は、これからの割引チケット類を購入するのがお得だと思います。
食事代
食事についてはツアーによっては付いていたり・付いていなかったするケースがありますが、付いている場合でも多くのケースではお店やメニューは決められています。
食べたくもないコースメニューであったり、こんなにいらないという大量の食事に遭遇することもあるかもしれません。
その点、個人手配旅行であれば、お腹の空き具合や体調に応じて、食べたいものを選べますね。
疲れて出歩きたくない場合は、ルームサービスで軽く済ませることも可能です。
我が家もルームサービスは結構頻繁に利用します。ちょっと割高ではありますが、そんなに量はいらないので、トータルで考えれば安上がりになっています。
「好きなものを好きな時に食べる」
ある意味、すごく贅沢なことなのかもしれません(笑)
航空券
最後になりますが、海外旅行費用の大きな割合を占める航空券です。
ツアーだと団体包括割引料金で普通の割引料金で買うよりも安く手に入ります。(通常、個人で団体包括割引料金で買うことはできません。)
しかし、座席の指定ができなかったり(追加料金取られることも)、航空会社を指定できなかったりと制約もあります。(特に格安ツアーの場合)
そこで、自分で航空会社を選んで手配することをおすすめします。
海外航空会社で安いチケットを買うこともできますが、個人的には日系航空会社(JAL/ANA)をおすすめします。
少し高めの値段かもしれませんが、万が一のトラブルの際には、日本語で対応可能なこと、不慮の事故の際には、日本基準での補償が受けられることがその理由です。
ちなみに海外航空会社の場合は、仮に日本で事故を起こしたとしても航空会社の本国での基準での保証となります。ですので雀の涙のような補償になる可能性が大です。
自分で手配すれば、多少割高になるかもしれませんが、座席指定や便の指定ももちろん可能です。
搭乗によるマイルもツアーによる搭乗マイルよりも多く付与されることが多いですし、何よりも購入によりマイルを獲得することが可能です。
(ANAカードでANAの航空券を購入すれば、100円あたり2マイル獲得可能です。)
もっとオススメなのは、マイルによる特典航空券で航空券を確保することです。
税金などの諸費用は支払う必要はありますが、航空券そのものはマイルで入手可能です。
「特典航空券に変えられるほどマイルは貯まらないよ」と言われる方、是非こちらをご覧下さい。
ちょっと手間をかければ、1年でヨーロッパやアメリカに家族でビジネスクラスで行くことが可能です。
特典航空券のおかげで、毎年ファーストクラスやビジネスクラスで旅行に行けています。
ANAマイルを利用したこれまでの特典航空券はどのぐらい?どこにどれだけ行った?(2024年更新)
ちょっとした知識を得るだけで、たくさんのマイルを貯めて、ファーストクラス・ビジネスクラスで旅に出ることが出来てしまいます。
是非、これらの方法を理解していただいて、豪華な旅に出ましょう!
*航空券代だけでなく、ホテル代その他の費用も賄えてしまう方法があります。それは、ポイントサイトを活用して、プリペイドVISAカードにチャージして利用する方法です。最大100万円までチャージできますので、ホテル代・食事代などほとんどの費用をカバーすることが可能です。詳細はこちらの記事をご覧下さいね。
まとめ
ツアー旅行ではなく、「個人手配旅行のすすめ」ということで書いてみましたが、いかがでしょうか?
ツアー旅行にはツアー旅行の楽しみがあるので、決してそれを否定するものではありません。同じツアーに参加したもの同士でその後も連絡を取り合い、交流が続くという別の楽しみもあるかもしれません。または添乗員がすごく良い方で旅の思い出がさらに深まったということもあるかもしれません。(ただ逆の可能性もありますが)
ですが、旅行そのものを自ら組み立て、現地での観光をより充実したものにするためにも、個人手配旅行を一度は経験してみてはいかがでしょうか?
過去の旅行記にも書きましたが、1つの旅行で必ず何かしらのトラブルは起きていますが、それも含めて、旅行が思い出深いものになっています。
こちらは国内旅行のケースで、天災ではありますが・・・
特に家族や恋人との旅行であれば、「どこに行こうか」「何を食べようか」と行く前から旅を楽しむことができますよ。
是非、個人手配旅行で、安く、でも豪華な旅に出ましょう!
そのためにも、是非マイルを貯めて下さいね。